学問・資格

2009年6月 9日 (火)

愛知学院モーニングセミナー「サブプライムローン」

今朝、愛知学院大学モーニングセミナーに参加。今回で39回目。
本日のタイトルは

「なぜ、サブプライムローンが世界金融危機を発生させたか?」
―わが身に降りかかる危機の真相を解く―

講師は愛知学院大学大学院 経営学研究科教授 荒井耕一郎先生。元銀行マンだそうです。

講習の内容は愛知学院大学のHPをご覧ください。資料と当日の講演がそのままビデオでご覧になれます。近日中にはupされます。

サブプライムローンは低所得者に家を持たせようというブッシュ大統領の政策から生まれた金融政策。
本来なら融資できないような金額を低所得者層に貸出し、家を購入させ、その家がバブルで値上がりするため、それを担保に次々と融資をしていくという危険極まりない金融です。
しかもそのローンが訳の分からないメカニズムで(わたしの頭では分からないということでちゃんと訳はあるようです)証券化され、高利回りを生むことで世界中の投資家が欣喜雀躍したのです。
さらにもし破たんしたらそれを保証するという保険も生まれるという誰がどう考えても出鱈目としか思えない状況でした。

しかしその渦中にあるときは、日本のバブルと同様に誰もその繁栄に終着があるなどと考えもせず今日の大不況に陥ったというのが流れのようです。それらの経緯の中で多少心配する人もいたろうけど、周囲の勢いに飲み込まれていったのが実情です。

こうしてローンは一気に焦げ付き、銀行は融資したお金を取り戻すことができなくなり、保険会社は潰れ、経済の要である個人消費の低迷。企業は不良在庫(自動車や電化製品など)と不良債権(紙くずになった証券)を抱えてどうにもならないのが今の状態です。

金融関係の人が頼りにしていた格付け機関も意図的にバブルを煽り、火に油を注いだ責任があります。
銀行やヘッジファンド(先物取引)も証券化に投資し利益を上げていました。

サミットではあわてて今後このようなことにならないよう「金融システムの強化に関する宣言」を出しました。

今日はこれらの話を数字を用いて丁寧に説明していただきました。

わたしが学生時代、市場経済は神の見えざる手(アダム・スミス 国富論)によってコントロールされると習いました。神は結局いなかったのか、今日の状況が神の審判の結果なのか分かりませんが、こうした過ちはまだまだ繰り返されることでしょう。

マルクス経済やケインズ経済は神の手ではなく国家によって経済をコントロールしようというものでしたが、インターネットの発達した今日、国も組織も越えてあっという間に金融は動き、そこに実体経済の反映を見ることが不可能です。
アダム・スミスは古典経済学、マルクス主義は壮大な実験の後に崩壊し、ケインズは近代経済として過去のものになってしまいました。これからの市場経済は羅針盤を亡くした船のように大海の荒波のなせるままに漂流するのでしょうか。あるいは資本主義経済や社会主義経済以外の経済が生まれるのでしょうか。

見えざる神の手とは結局社会の総意なのでしょう。
欲望のままに動けば経済はバブル化し、はじけては困窮することの繰り返し。人は先週TVでやっていた宮崎駿のアニメーション「千と千尋の神隠し」に出てくるカオナシなのでしょう。生きるべき方向性を持たずただ欲望を満たすだけ。
歴史に学べと言う言葉がありながら、結局は歴史は繰り返すのです。

実体経済
「実体経済とは、現実経済を生産、消費などの実態面と、貨幣・金融面に分けたうえで、実体面を取り出すときに用いる言葉です。また、国内総生産はもともとケインズの流れを汲む近代経済学の用語ですが、一国の実体経済の総量を示しています」留都分科大学の川上則道(のりみち)教授
http://www3.osk.3web.ne.jp/~meikonwa/menu/seiji/sei1008.html

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2009年4月16日 (木)

愛知学院大学モーニングセミナー

14日の朝、第37回愛知学院大学モーニングせみーなに行ってきました。
午前7時から8時まで。朝早いのに会場には100名以上の方が集まって、熱心に講師の話に耳を傾けていました。
テーマは
「肝腎要の肝臓とはどんな臓器?」―肝に銘じようメタボとの関係―
講師は名古屋市立大学大学院 医学研究科 消化器・代謝内科学講師 野尻俊輔先生

肝臓の専門知識を簡潔に分かり易く説明していただきました。
かなり専門的な内容でしたが整理されていたためかとても理解しやすかった気がします。

肝臓の働きは
糖 糖分の貯留(グリコーゲン)と放出を調整
たんぱく アルブミン、血液凝固因子などの蛋白合成、アンモニアの代謝
脂肪 コレステロールの合成、脂肪酸の代謝
ビリルビン 壊れた赤血球から胆汁の生成
解毒や排泄
 薬物の解毒、アルコールの代謝
 細菌や異物、毒素を処理する
 ホルモンの代謝
など多岐によること。

肝がんによる死者が増えている。その80%はC型肝炎ウイルスの感染が原因であること。
肝臓病が肝がんになる過程。

これらの説明の後、将来問題になってくるNASHの話。
NASHに関しては以前、モーニングセミナーのメタボの話でも取り上げられていました。
肝がんの原因疾患であるC型肝炎が減り、アルコールを控えることで肝臓病は減少するはずです。
そこで問題になってくるのがNASH。
NASHとは非アルコール性脂肪性肝炎のこと。
アルコールはほとんど飲まないのにまるでアルコール多飲者のように脂肪肝、肝炎、肝硬変となりやがて肝がんへ移行する病気です。欧米では急速に増加し、日本でも将来そうなるだろうと懸念されています。

NASH患者の20%が10年で肝硬変になる。
肝硬変になると5年で20%が肝がんを合併する。

今盛んに言われているメタボ予防がそのままNASHの予防になるそうですから、食事や運動を意識して生活を構築する必要があるそうです。

詳細は愛知学院大学のHPをご覧ください。

http://www.agu-web.jp/~seminar/


当日の資料と講演ビデオが掲載されます。

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2009年3月12日 (木)

愛知学院大学モーングセミナー予定

愛知学院大学のHPに今後のモーニングセミナーの予定が出ていました。

関心ある演題があればぜひご参加ください。

参加料は無料。牛乳とバナナ付きです。

平成21年度愛知学院大学モーニングセミナー予定

http://www.agu-web.jp/~seminar/

開 催 日 演  題 講 演 者 所  属
第37回
4月14日(火)
午前7時~8時
「肝腎要の肝臓とはどんな臓器?」 
―肝に命じよう肝臓の大切さー
野尻 俊輔 先生 名古屋市立大学医学部
内科学
講師
第38回
5月12日(火)
午前7時~8時
「あなたの胸キュンは大丈夫!?」 
-心臓の鼓動を考えるー
大手 信之 先生 名古屋市立大学大学院
医学研究科 
循環器内科
准教授
第39回
6月9日(火)
午前7時~8時
「なぜ、サブプライムローンが世界金融危機を発生させたか?」
―わが身に降りかかる危機の真相を解くー
荒井 耕一郎 先生 愛知学院大学大学院
経営研究科
教授
第40回
7月14日(火)
午前7時~8時
「たかべしげこの朗読から宮沢賢治の世界を見てみる」
―「なめとこ山の熊」から考えてみよう・・・現代社会を!―
たかべ しげこ 先生 俳優・朗読家
第41回
8月11日(火)
午前7時~8時
「腎臓病は新たな国民病!?」―腎臓疾患は生活習慣病の誘因― 木村 玄次郎 先生 名古屋市立大学大学院
医学研究科腎・機能学
教授
第42回
9月8日(火)
午前7時~8時
「地球規模でやってくる食糧危機!日本の食料自給率39%を考える」 
-もし外国からの食糧供給がストップしたら・・・・?-
向井 清史 先生 名古屋市立大学大学院
経済学研究科
教授

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2009年1月18日 (日)

愛知学院大学モーニングセミナー

第33回めのモーニングセミナーは今月の13日に開催されましたが、出席できませんでした。

テーマは「他人事ではない糖尿病・・・あなたは大丈夫ですか!?」-そもそも糖尿病とはどんな病気?-です。

当日の資料と動画が愛知学院大学のHPに書かれていますからご覧ください。

糖尿病に関して大変分かりやすく説明されています。

愛知学院大学

http://www.agu-web.jp/~seminar/index.php?ID=23

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2008年10月16日 (木)

東洋医療入門講座

今日は愛知大学オープンカレッジの三回目。

十二名全員出席。今期は出席率がよろしい。

メインテーマは「肺」でした。

まずは子ども用図鑑を参考にしながら西洋医学的な呼吸の仕組みの勉強。呼吸が自律神経の調整に関与できることを話しました。

次いで東洋医療の肺の説明。

簡単にいえば天の気、つまり空気を体内に取り込み、いのちの気に作りかえ、全身に回す仕事をしているのが古典的な肺の概念です。

ここで興味深いことがありました。

呼吸運動はふいごのように動いて空気を取り入れたり出したりします、と説明したあと、ふいごは分かりますかと質問しました。

予想通り若い世代の人は分からないといいます。世代間ギャップは確かにあります。

アコーディオンのように広がったり閉じたりして空気を出し入れするものですよと説明したら「ああ~」と納得したようです。

社会人教室は常識のずれがあるため確認しながら進めなければなりません。

そのあと、講座は肺の経絡の走行の説明と経絡を展く導引体操を行ない、最後に「触れる」と「触る(さわる)」の違いやツボは莟んでいるいる話に進み、楽しい雰囲気のまま終了しました。

来週は大腸の勉強です。

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2008年10月 2日 (木)

愛知大学 秋季講座開始

今日から愛知大学オープンカレッジが始まりました。

タイトルは『暮らしに活かす東洋医療』。全15回。

終了は年を越します。

今回は13名の方が参加してくださいました。

一人は三回連続。あとは全員初めて。

年齢層は推定で20代から70代位。男性は二人。

本日の講義は『東洋医療入門』。

これは元々名古屋市高年大学のために作った資料で、昨年の愛知学院での講演でも利用しました。もちろん色々と手を加えてあります。

講義の内容は、

東西医療の歴史や医療と医学の関係。今日の状況。

東洋医療の基本思想。

基本思想は大宇宙と小宇宙の調和。つまり天人合一についての話です。

今風に言うと環境と人間の共存。そして環境と身体をいかに和していくか。これが実技につながります。

実技は足の経絡の簡単な刺激と仙骨呼吸。

立ち方や脱力、身体の軸の話など総花的に行いました。

初回ということで講座のアウトラインの説明を兼ねた内容でした。

おおむね好評であったと手ごたえを感じています。

これから次回に備えて資料の整理を行います。

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2008年9月20日 (土)

東洋医療入門講座

本日の勉強は気血水を調整するツボ。

気は肺経。名前から気を取り込む雲門は興味深い。

血は製造する脾経、貯蔵する肝経、流す胃経。

それぞれに対応するツボがある。

お血解消のために長野式の中封、尺沢は有効。診断点として腹部のツボや血海。

胃の気を流す前脛骨の胃経。

水の処置は臍周囲の水分、陰交、盲兪。足首近くの復溜。

次回は腹部で全身の状態を把握する募穴をやる予定。

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2008年9月12日 (金)

東洋医療講座開講

愛知大学オープンカレッジの「暮らしに活かす東洋医療」講座の開講が正式にきまりました。

10月2日から開講です。

皆様にはご紹介などご協力をいただいてありがとうございました。

http://www.aichi-u.ac.jp/ftpup/ext02/kouzaichiran.html#kokoro

これからもよろしくお願いいたします。

三島

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2008年8月21日 (木)

オープンカレッジ

愛知大学オープンカレッジのパンフレットが届きました。

ご希望の方はご連絡ください。

「暮らしに活かす東洋医療」は10月2日開講予定です。

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2008年8月18日 (月)

愛知学院大学モーニングセミナー

愛知学院大学モーニングセミナーのお世話をされている福井教授から次回の案内が届きました。

以下にご紹介します。

愛知学院大学

第30回モーニング・セミナー

本や人の話から知識を得て、それに創造と夢を抱いたころが懐かしい。 人の話を聞くことは人生を何倍にも大きく育ててくれる絶好のチャンスです。「偶然に聞いたお話が人生を変える・・・」まさにセレンデピティです。講演会を通じて聴衆者のお一人でも、このような経験をしてもらえるならなんとすばらしいことでしょう。

第30回セミナーは、「夢はうつつか・・・・・」 ―うつを夢からみてみると―と題して、「夢分析による心理療法」ついての講演です。「夢分析」は「夢占い」とはまったく異なるものです.夢分析は患者さんの夢の内容から心の奥のメッセージを読み取り、患者さんが抱く悩みを解決していく治療していく治療法です.

今回は「夢の状態」から心の状態および悩みを学ぶとるセミナーです.

老若男女を問いませんので皆様の参加をお待ちしております.

主催  モーニングセミナー運営委員会

演題夢はうつつか・・・・・」

     ―うつを夢からみてみると― 

講師    愛知学院大学大学院 心身科学研究科

       教授 江口 昇勇 先生

     

開催日  平成20年9月9日(火曜日)

     朝7時00分~8時00分

場所   愛知学院大学楠元学舎110周年記念講堂

     〒464-8650名古屋市千種区楠元町1-100

      電話 052-751-2561

(覚王山にある歯科病院ではありません。本山(楠元町)にある法人本部です。お間違えないように!!)

会費  無料

対象  どなたでも参加できます

交通  地下鉄東山線本山駅下車1番出口徒歩7駐車場がありませんので公共交通機関をご利用ください.

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2008年8月17日 (日)

再び、暮らしに活かす東洋医療

以前、愛知大学の講座「暮らしに活かす東洋医療」の紹介を

書きました。

以下がそうです。

      ☆

愛知大学のオープンカレッジ「暮らしに活かす東洋医療」の

秋季日程が決まりました。

初回は10月2日木曜日。午前11時から12時半。

毎週開催で15回終了です。最終日は来年の1月29日になり

ます。

是非、ご参加ください。

申込みは愛知大学車道校舎エクステンションセンター

http://www.aichi-u.ac.jp/ftpup/ext02/kexten.htm

心とからだ

http://www.aichi-u.ac.jp/ftpup/ext02/kyoyo/shumi_kokoro.html

ただし、HPはまだ春季のまま(^_^;)。

受け付け開始は9月1日木曜日から。会員は8月25日から可

能です。

電話052-937-8118

午前10時から午後5時半まで受け付け。

日曜日と祝日は休みです。

   ☆

上記の文章に訂正があります。

エクステンションスクールのHPが秋季に更新されましたので

ご覧ください。

ただし、心とからだのリンクは切れています。

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2008年8月13日 (水)

愛知学院大学モーニングセミナー

このブログでときどき紹介している愛知学院大学モーニングセミナーのブログができていました。

http://www.agu-web.jp/~seminar/

最近のセミナーの様子を見ることができます。

モーニングセミナーは愛知学院大学楠元校舎(歯学部)講堂で、毎月第二火曜日午前7時から1時間開催されます。

入場は無料。資料とバナナと牛乳が配布されます。

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2008年8月 7日 (木)

暮らしに活かす東洋医療

愛知大学のオープンカレッジ「暮らしに活かす東洋医療」の秋季日程が決まりました。

初回は10月2日木曜日。午前11時から12時半。

毎週開催で15回終了です。最終日は来年の1月29日になります。

是非、ご参加ください。

申込みは愛知大学車道校舎エクステンションセンター

http://www.aichi-u.ac.jp/ftpup/ext02/kexten.htm

心とからだ

http://www.aichi-u.ac.jp/ftpup/ext02/kyoyo/shumi_kokoro.html

ただし、HPはまだ春季のまま(^_^;)。

受け付け開始は9月1日木曜日から。会員は8月25日から可能です。

電話052-937-8118

午前10時から午後5時半まで受け付け。

日曜日と祝日は休みです。

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2008年3月23日 (日)

東洋医療入門講座開講決定

4月10日から「東洋医療入門講座」三回目の開講が決定しました。

今回は募集の反応が悪く、開講の可否が心配されたのですが、なんとか生徒さんが集まって下さいました。

まだ定員に余裕がありますから、ご関心のある方は今からでもお申し込みください。

また、周囲にそんな方がおられましたら是非ご参加を勧めてください。

講義は毎週木曜日午前11時から12時半まで。

会場は愛知大学車道校舎。

詳細は愛知大学車道校舎エクステンションセンター

電話番号052-937-8118

HPはhttp://www.aichi-u.ac.jp/ftpup/ext02/kyoyo/shumi_kokoro.html

まで。

よろしくお願いいたします。

三島

h-mishima@nifty.com

http://homepage3.nifty.com/yukijuku/

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2008年2月16日 (土)

櫻井教授の遺稿

「現代思想」2007年7月号に故櫻井進教授の書かれた論文の要約を掲載します。心より哀悼いたします。

大名古屋論 ポスト・フォーディズム都市の行方

1. ポスト・フォーディズム都市・名古屋
現在、名古屋はトヨティズムの都市になりつつある。
*トヨティズム(トヨタ生産方式)とは「企業目標」への労働者の自己管理に基づく自発的・自立的な参加、すなわち「主体化」を要求するシステムである。(R.ボワイエ)
   例:QCサークルへの自発的参加や創意提案制度など。                
*その「主体化」は、「主体=隷属化」(M.フーコー)にいたる可能性をもつ。
 =ゆるやかな自発性の名の下に、より強力な隷属をせまるものにほかならない。
  「生産的協働」の変容。
*ポスト・フォーディズムにおいては、主体性が資本によって包摂される場合に、全体主義的な性格をもつ。

2. 監視と排除
トヨタの本社機能の名古屋移転によって、名古屋で「生産的協働」が生産以外の場で行われるようになる。
 *名古屋駅周辺地区は、清潔さを保つべく人工的な空間として管理されている。

3.1995
グローバリゼーションによって日本の戦後型システム(日本的雇用システム・日本的経
営)が崩壊した。
→10年にわたる不況とグローバリズムの進展は、トヨタの国際競争力を高めたと同時に、労働現場の強化と労働者の多国籍化を強めた。
→非正規雇用の拡大・若者の離職率の上昇・婚姻率の低下など。

3. 大名古屋というキッチュ
 名古屋は、開発独裁政権である明治国家から、相対的な距離をとってきた。
*名古屋ブーム以前の名古屋は、正統的な価値観から逸脱したキッチュだった。
・キッチュなB級グルメ:あんかけスパ・味噌カツ・「エビふりゃー」
・「純粋スノビズム」:名古屋嬢・ブランド好き
・成長と発展という目的から逸脱してゆこうとするポストモダン的様式性
現在、近代日本からあえて逸脱しようとする名古屋のキッチュ性が消去されようとしている。
・名古屋駅前の再開発は、キッチュ都市・名古屋をグローバルな資本を表象するポスト・フォーディズム都市へと変容させた。
・名古屋のキッチュ的でポストモダン的な戯れの空間の光景は終焉を迎えようとしている。

4. イオン都市・名古屋
名古屋では「ジャスコ文明」が郊外だけではなく、都市の中心部に発生している。
=トヨタ的な郊外が流入していると考えられる。
*1980年代後半から外国人の多様化・多国籍化が始まり、現在では旧来の在日コリアンは名古屋各地に分散し、新来の外国人が中心部に集中している。

5. ポスト・フォーディズム都市の行方
・名古屋駅前に巨大なモニュメントやパノラマを展開したトヨタは、「純粋なスノビズム都市」名古屋を越え出て、グローバルな資本のたわむれを行っているのかもしれない。
・「人間的なものを何ももたぬ」資本が人間によって統制可能か、「動物化した資本」の行方を見定める必要がある。ポストモダン的なフォーディズム都市・名古屋のモニュメント・パノラマに込められた「夢の残滓」が、廃墟はどのように立ち現れているのかを見てゆかなければならない。
*トヨタの輝かしい「夢」の対であるジャスコ文明の先端としてのイオンは、すでに廃墟の様相を示している。
・在日外国人同様、「日本人」も複数化し、非均質化されたマルチチュードである。マルチチュードの「相互のコミュニケーションや<共>的行動を可能にする<共(the commons)>」(ヴェルノ)が形成される場のかすかですらある存在可能性を見出していかなければならないだろう。

*QCサークルとは、QC活動を行う際に組成される、同じ職場における作業者のチームのこと。一般的に10名までの小規模のチームを構成し、チームのメンバーはそれぞれ役割分担し、自主的に問題点の発見、改善案の提示を行う。全社的品質管理活動の一環として自己啓発、相互啓発を行い、QC手法を活用して職場の管理、改善を継続的に全員参加で行うものである。QC活動は現場の作業者達による、職場での自主的な活動であり、経営者や管理者はQC活動を支援する。QCサークルがうまく行われていれば、提案制度と同様に、仕事を行っている個人の改善意思を仕事に反映させる役割を担っていたはずである。

「現代思想」2007年7月号

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追悼 櫻井教授

新聞やテレビでも詳細に報道されましたが、南山大学の櫻井進教授が輪禍で亡くなりました。

教授とは行きつけの萬福鮨で知り合っただけですが、親しみやすい方で、いつも楽しく議論を交わしました。

以下はあるサイトに書いた文章です。一部を修正して掲載します。

夕刻、ウニタに問い合わせたら「現代思想」があるというので早速購入して櫻井先生の論文を拝読しました。ポスト・フォーディズムによって、名古屋が整然となるにしたがって、庶民のノイズが大きくなる。これは櫻井さんの一連の江戸物に連なる思考だと感じました。アジールとしての今池の存在はますます大切になるのではないでしょうか。

仕事を終えてから萬福に行き、櫻井教授の好きだった清酒「立山」をカウンターに供え、大将と偲びました。お店の帰りに事故にあわれたそうで、大将はとても辛そうでした。

蘭○のおかみやピ○○の社長、松○さんらも通夜に列席してから萬福に駆けつけ、故人について語らいました。冗談をいいつつも、寂しさや哀しさは隠せません。

おそがけに二人の紳士が六文銭から萬福にやってきました(やはり櫻井さんの通夜の帰りのようです)。それで急に懐かしくなり、久しぶりに六文銭に顔を出しました。お客さんは誰もいませんでした。バンちゃんは相変わらずひっそりとたたずんでいました。

六文銭は早くも8年目に突入するそうです。わたしは実に久しぶりに「もへいじ」を味わい、その味のよさに時の流れを感じたのですが、結局、誰もが、言いようのない悲しみを笑みと酒でごまかして時間と格闘しているようで、誠に辛い一日でした。

手元にある「江戸のノイズ」(NHKブックス)や「江戸の無意識」(講談社現代新書)から推察すれば、江戸という都市の装置がもつ意味を明らかにし、真の解放区(アジール)のありようを模索し続けておられたのでしょう。

学生に白紙を渡し好きなことをしなさいという課題を出されたことがあると聞きました。

これは自由を得た時、人は何もできないということを学生たちに実際に体験させたかったのでしょう。

櫻井先生自身、いつも寂しげで、本当の自分を捜し求めておられていたようです。

享年51歳とは余りに早い。

人文学はこれからが集大成ではありませんか。

江戸の仕組みを説いた眼差しで大名古屋の奥に潜む構造を明らかにしようとされた矢先の夭折。惜しんでも惜しみきれません。

どうぞ、死という究極のアジールでゆっくりお酒を楽しんでください。

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東洋医療入門講座

春の愛知大学における「東洋医療入門講座」の予定が決まりました。

日程は4月10日から7月24日まで。全十五回。

毎週木曜日午前11時から12時半。

費用は入会金が4000円。

受講料は25000円。

東洋医療の基本は養生です。この講座では日常に生かせる養生を理論と実践を通じて学びます。
東洋医療では環境を大宇宙、身体を小宇宙と考えます。呼吸によって環境から気を取り込み、経絡を通じて気を体中に巡らせ、ツボ刺激によって気の滞りを調整する経絡導引は手軽な日常の養生としてお勧めできます。この講座では経絡のうちの十二の正経と三つの奇経、そしてそれらに付随する経穴(ツボ)を勉強します。さらに経絡と深い関係のある三つの丹田及び様々な呼吸法や歩法、季節に合わせた養生法、骨格調整の操体を学習することで日々の健康自立を目指します。また、体に現れる具体的な症状や問題に応じた実践的な方法の指導も行います。

これで三回目となります。

10名が集まれば開講となりますので、多くの方のご参加をお待ちしています。

申込は愛知大学車道校舎エクステンションセンター

電話番号052-937-8118

HPはhttp://www.aichi-u.ac.jp/ftpup/ext02/kyoyo/shumi_kokoro.html

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2008年1月23日 (水)

鯱城学園

1月25日金曜日と2月1日金曜日、名古屋市高年大学鯱城学園で講義を行います。

今年で5年目になるでしょうか。

会場は御園座の南、中消防署の上です。立派な教室に大勢の学生さんが集まっています。学生といっても60歳から80歳くらいの人生のベテランばかり。

「身体で学ぶ東洋医療」というタイトルの予定です。

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2007年9月18日 (火)

秋期 東洋医療入門開講

愛知大学エクステンションスクールの秋期講座で『東洋医療入門講座』を開催します。

今回は経絡導引体操とさまざまな症状に対応する方法を学習します。

さて、本格的に資料作りに励まなければ。

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2007年6月20日 (水)

裁判員制度

6月12日、愛知学院大学のモーニングセミナーを受講しました。

今回のテーマは『法律との付き合い方・・・あなたが裁判員に選ばれるかもしれない!・・・

講師は愛知学院大学法科大学院教授 原田保先生。

基本的に原田先生は裁判員制度には反対のお立場を明確にされ、その理由を分かりやすくお話してくださいました。

そもそも裁判員制度とは何でしょう。最高裁のHPから引用します。

「平成16年5月21日「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」が,成立しました。
公布の日(平成16年5月28日)から5年以内に裁判員制度が実施される予定です。
裁判員制度とは,国民のみなさんに裁判員として刑事裁判に参加してもらい,被告人が有罪かどうか,有罪の場合どのような刑にするかを裁判官と一緒に決めてもらう制度です。」

まもなく裁判員制度が実施されます。基本的に誰もが選ばれ、ある種の条件を満たさない限り断わることはできません。

誰もが不安に感じている裁判員制度に関しどのように対応したらいいのか、これが今回のお話の骨子です。

先生のお話ですと法曹界の常識と一般社会の常識との間には乖離があり、裁判に一般市民を参加させることでこの乖離を是正するのが目的だそうです。

先生ご自身は、この乖離の是正という点には賛成ではあるが、では一般の市民の常識が果たして健全なのか。ここに大きな問題点があります。

この問題に対し、先生は一般に常識と思われている「安全神話の崩壊」と「少年犯罪の増加と凶悪化、低年齢化」が本当に正しいのかを具体的な資料を示されて説明されました。

国際的なアンケートの結果から、国際的に見て日本が最も安全であること、しかし治安に大きな不安を抱いている国民であるということ説明されました。これには多くの受講生が声を上げて驚いていました。

つまり日本人は最も安全な国に住みながら最も不安を抱いている国民なのです。

さらに法務省の資料から少年犯罪の発生率は戦後ほとんど変化が無いこと、むしろ漸減傾向にあることを資料で示されました。しかし一般の印象は少年犯罪が増えていると思われています。

しかもその資料から今日は未曽有の老人犯罪社会だと言えるほど高齢者の犯罪発生率が高いことがうかがい知れます。

先生はこうした事実誤認はマスコミの報道の責任が大きいこと。

そのマスコミに情報を頼らざる市民にはたして客観的判断を要求される裁判員が可能なのか。

この点を心配しておられます。

以上に加えて量刑判断の困難さと複雑さ。さらに刑罰は復讐代行制度か否かという説明から、加害者の責任とは無関係に被害者自信への支援措置が必要ではないかとまとめられました。

セミナーの落ちが秀逸でした。

「新聞を読むときすべてを信じてしまう人、これは困った読み方である。

新聞を読むときすべてを疑う人、これは多少ましだがまだ困った読み方である。

自分の経験や知識と判断力で疑問を持ちながら本当の意味を読むこと、これがいい読み方である。」

こう説いたのが誰あろう、かのアドルフ・ヒトラーだったそうです。

難しい法律をやさしく説明された楽しい一時間でした。

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2007年3月15日 (木)

東洋医療入門

愛知大学オープンカレッジ

東洋医療入門~からだで学ぶ経絡経穴養生法~

http://www.aichi-u.ac.jp/ftpup/ext02/kyoyo/shumi_kokoro.html#71163

4月5日から毎週木曜日午前11時より12時半まで開講いたします。(5月3日は休み)

会場は愛知大学車道校舎。

費用は入会金4000円 15回分25000円

まだ、空きがありますので引き続き参加者の募集を行ないます。

申込は愛知大学車道校舎エクステンションセンター

電話052-937-8118 まで

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2006年12月25日 (月)

高年大学

来年の1月26日の金曜日と2月2日の金曜日、午後1時から2時半まで恒例となりました高年大学での指導があります。

高年大学は正式には名古屋市高年大学鯱城学園といい、名古屋市の各地区の老人会指導者養成のために設立されたもののようです。しかし今は高齢者の知的欲求を満たす場として広い人気があり、応募してもなかなか入学できないようです。

今までの経験ですと1クラス40名くらい、年齢層は60歳から80過ぎの方まで。皆さん熱心に勉強してくださいます。

内容は毎年経絡と体操についての話を主としていますが、今年は経絡導引教室の経験を加味して、もう少し東洋医療の考え方をわかり易く指導できたらと考えています。

游星

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2006年8月11日 (金)

イチロー選手はなぜ200本以上の安打を打てるのか

イチロー選手はなぜ200本以上の安打を打てるのか

8月8日火曜日、愛知学院大学モーニングセミナーを受講しました。今月で5回目ですが夏休みのためか特別に2時間枠。前半を名古屋市立大学学長で医学博士の西野仁雄先生の講演「大脳生理学的解析から考える」。

後半は元中日ドラゴンズ監督で名二塁手として鳴らした高木守道氏が参加されて「理論と実践との対話」。

テーマは「イチロー選手の活躍を通して、わたしたちの脳の仕組みはとのようになっているのか?脳はどのように働いているのか?脳の働きを盛んにする(強くする)ことができるのか?」 大変に興味深い内容でした。

当日頂いたレジュメからの抜粋と聞きかじりをここに紹介いたします。学術的な部分はレジュメからで、ところどころにある感想めいた文はわたしの感慨とか考えです。論文ではないので、その差異が明確になっていません。申し訳ありません。格調高いところは西野先生のお話と思ってください。

脳の話

野球はボールを見て反応します。

それは

視覚入力

 視覚野

 運動野

 筋収縮

という反応でその速度は約130から200ミリ秒。

それに対して身体の動きは

 体性感覚

 運動野

 筋収縮

でその速度は60から130ミリ秒。

身体反応の方が約半分の速さで行なわれますから、ボールを見て反応しても十分打てることになります。それらを磨いてイチローが存在します。

イチローはどうしてあんなによくヒットを打てるのか?

どうしてレーザービームの球を投げれるのか?

どうしてあんなに速く走れるのか?

イチローは父親によると子どもの頃から「やんちゃで大の負けず嫌いでがんこ」だったそうです。その遺伝的特質に加えて小学三年から中学三年まで高校生以上の練習を1年に363日行なっていました。

しかもその内容は

 ボール球は絶対に打たない・・・・選球眼が養われた

 毎日テイバッティングを行なった・・・柔軟性が養われた

 その他豊富で質の高い練習によって「努力、持続、忍耐力、集中力、意志、感動、自信、目的、将来設計」が形成されました。

既に六年生のとき、将来プロ野球の選手になると作文に書いています。

「ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校で全国大会に出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。ぼくは、その練習には自信があります。(中略)そしてその球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。ドラフト入団でけいやく金は、一億円以上が目標です。」

六年生にしてここまでしっかりと具体的な目標を立てていることには驚かされます。しかもそれを実現していますから。

再び脳の話

脳は使えば発達します。

イチローは小さい頃から野球のための身体と脳を上手に使って今日があるのでしょう。持って生まれた才能だけではそれを開花させることは無理なようです。

ネズミの実験で、豊かな環境(色々な玩具などが置いてある)で飼育すると、神経細胞の新生が高まり、新たな環境への適応性が高まるということが確かめられています。つまりイチローもチチロー(イチローの父親の愛称)の指導で一生懸命的確な練習を続けたからこそ超一流の野球選手になれたのです。

脳には神経幹細胞が存在し、70~80歳になっても、たえず新しい神経細胞を供給しています。

脳は大きな可能性をもっていて、使えば、使うほど、活性化され、よく働くようになる。

 

イチローは天才か?

イチローは類稀な素質を持っています。

 反射神経

 動眼視力

 瞬間視力

それに加えて

 練習の虫

 努力の人

 天才とは1%の才能と99%の努力(エジソン)

イチローは努力できる才能がある。

これは天才と呼んでいいでしょう。

このあと、同じく野球の天才である世界のホームラン王の一面が紹介されました。

王監督の座右の銘

1、まごころにそむいていませんか?

Have you not gone against sincerity?

2、言葉や行いにはずかしいことはありませんか?

Have you not felt ashamed of thy words and deeds?

3、気力がかけていませんか?

Have you not lacked vigor?

4、努力をおしんでいませんか?

Have you not exerted all possible efforts?

5、なまけていませんか?

Have you not become slothful?

世界のホームラン王は今日でもこの五つの反省を毎日行なっているそうです。人格者と目される王さんらしい話です。

以下、三島の意見ですから読み流してください。

上記の反省文を読んで、70歳以上の方ならピンとくることでしょう。これは当日西野先生もおっしゃっていましたが、元になっているのは旧海軍の五つの反省「海軍五省」です。今日の自衛隊にも継承されているとのことです。戦後、進駐してきたアメリカ海軍がこの文章を見つけて感心し、現在でも海兵隊で心の指針とされているのだそうです。

海軍五省

一、至誠に悖るなかりしか(しせいにもとるなかりしか)

Hast thou not gone against sincerity?

一、言行に恥づるなかりしか(げんこうにはづるなかりしか)

Hast thou not felt ashamed of thy words and deeds?

一、氣力に缺くるなかりしか(きりょくにかくるなかりしか)

Hast thou not lacked vigor?

一、努力に憾みなかりしか(どりょくにうらみなかりしか)

Hast thou not exerted all possible efforts?

一、不精に亘るなかりしか(ぶしょうにわたるなかりしか)

Hast thou not become slothful?

王監督が野球人として生涯にわたって人格向上のために日々上記の項目で反省されることは素晴らしいことです。しかし、それとは別に少し腑に落ちない点があります。

それは「誰が、何のために、何を、どう反省して、どうしようとするのか」という問題です。

ここが欠落してこの五つの反省だけを持ち出すと人格を自分の予期せぬうちに、あらぬ方向に誘導、形成される恐れがあります。それが大日本帝国軍の行為であったことは到底忘れるこが不可能なことです。ここは美談として聞き流すことはできませんでした。

さて、脳の話に戻ります。

前頭葉を鍛えよう

前頭葉の働きは

 意志

 報酬の認知

 感情のコントロール

 将来に対する予測、計画

イチローの送球はそのスピードと正確さからレーバービームと称されます。それは単なる運動能力だけではありません。

イチローのレーザービームのためには「肩の強さ、コントロールの正確さ」に先立って、「準備状態と予測(イマジネーション)」が必要です。

イチロー談

「あのプレーに関しては見てから投げて、ではもう遅い。一番大事なのは背中でランナーとセカンドベースを感じること。見てないところで見えていないと、できないことはある」

これはまさに脳の機能を物語っています。

日本人がアメリカで野球をやろうと思ったら

イチロー曰く

「何よりも大切なことは自分で自分を教育できることだと思います。自分で自分をコーチできる、そういう能力。(中略)人のやることも自分のことのように捉えて、自分だったらどうするかといことを常に考えていられるかどうか。(コーチは自分の状態を知らないのだから、コーチを受けることはとても危険)だから、自分で自分をコーチできる能力が絶対に必要です。」

と、自己教育能力に触れています。

“自分で自分をコーチできる能力”

  問題を設定(意識)する

  思案し、考えめぐらす

これなくしてアメリカで野球をすることはできないということです。しかしこれはあらゆる分野にいえる事です。一流選手の自己分析能力の素晴らしさを感じます。

自分を高めていく 野球に対する取り組み方

 -完璧主義、徹底した自己管理-

イチローは試合の前に実に周到に根気よく準備します。

・本拠での試合なら約5時間前に動き始める入念なマッサージやストレッチ体操を約1時間行なう

・道具類(バット、グラブ、スパイク)をことのほか大切にする

同僚はそんなイチローを見てこういいます。

「あいつを見ているだけで、疲れてくるよ」

それに対してイチローは

「練習にもっと時間をかければ、ずっとよくなるのに」

まさに努力の人です。

ここから総括に入ります。

こころのもち方によって、脳を創り変えることができる

イチローはどうしてあんなによくヒットを打てるのか? 

 才能(遺伝子)、性格

 環境

 繰り返す練習(努力)

 意志

 心のもち方

自分で自分をコーチ(目標を高く設定し、それに向って進む)

常に脳を鍛え、進化させている 自分らしさをみつける(個性)

やりたいことをみつける(目的)

自分の中にイチローを見つけよういっしょけんめいやる(努力)

チャレンジする(挑戦)

力をあわせる(協力)

ありがとうの気持ちをもつ(感謝)

脳 Brain は最もすばらしい創造物

・膨大な数の素子からなる

 神経細胞、グリア細胞、ネットワーク

・大きな可塑性、適応性をもつ(柔軟である)

 使えば使うほど、新生、発芽、シナプス効率の向上がおこる

・脳内には神経幹細胞が存在している

 70~80歳になっても、神経細胞を補充し、機能を維持している

・常に進化する可能性をもつ

 心のもち方によって、私たち自身の脳を作り変えて行くことができる

以上が西野先生の講演の骨子でした。

第二部は高木元監督による野球技術の話やご自身の裏話、野球界の知られざる話などで盛り上がりました。予定を30分過ぎても終了せず、わたしは仕事があるので残念ながら中座しました。

高木氏を横にして名古屋市立大学学長西野教授は対談をするはずなのに、拝見するところ一野球少年の顔に戻り、憧れの高木選手を熱く仰ぎ見る状態でした。

場内からも白髪の野球ファンが熱心に質問を飛ばしていました。ある人から高木さんはドラゴンズファンにとっては王、長嶋以上の存在だと聞いていましたが、なるほど、まさにそんな感じでした。

今回の講演は夏休みということで少年の参加を予測されたのでしょうか。

脳の機能とイチロー選手の活躍にからめて、少年たちに夢や希望を与える素晴らしい内容でした。

しかし残念なことに参加者は中高齢者中心で、子どもたちの姿は少なかったようです。それでも夢や希望は幾つになっても必要なもの。脳の機能は高齢になっても十分新生している事実は大変な励みになります。

来月のモーニングセミナーは9月12日火曜日午前7時から8時。内容は「さりげない日常運動と健康維持」講師は鷲見勝博中京大学教授です。

追記

高木元監督の母校岐阜県立商業高校が今年の夏の甲子園に出場しました。わたしは高木氏の二年先輩にあたる方を知っています。以前、今池の名物居酒屋「六文銭」を経営していた方です。その方のブログに名門野球部の悲しいエピソードが書かれています。ご一読ください。

http://pub.ne.jp/rokumon/?entry_id=268485

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2006年6月13日 (火)

モーニング・セミナー

今朝、愛知学院大学モーニング・セミナーに参加しました。

これは4月から毎月一回第二火曜日朝7時から8時まで、市民対象に無料で行なわれているセミナーです。しかも朝ごはんとしてバナナと牛乳までいただけます。

4月は「脳は素晴らしい臓器」 名古屋市立大学医学部 助教授 三浦裕先生

5月は「アンチエイジングと食事」 名古屋大学大学院生命農学研究科 食品機能化学研究室 大澤俊彦教授

今日は「化学漫遊記:変幻自在な毒物の性質」 名古屋工業大学大学院 物質工学専攻  斎藤勝裕教授

7月13日「宇宙医学:重さは生物に何を与えてきたか?」 藤田保健衛生大学 衛生学部 長岡俊治教授

8月8日は夏休みで変則

「イチロー選手はなぜ200本以上の安打を打てるのか」・・・大脳生理学的解析から考える・・・

1部 7時から8時 名古屋市立大学 西野仁雄学長

2部 8時から9時 元中日ドラゴンズ監督 高木守道さんと上記西野学長

9月12日「さりげない日常動作と健康維持」 中京大学 教養学部 鷲見勝博教授

10月10日「砂漠と綿(コットン)・・アフリカ・マリ共和国で感じたこと」 愛知学院大学大学院 守誠教授

11月14日「名古屋のなぞなぞ?」 南山大学人文学部 安田文吉教授

12月12日「生物はいかにして季節を読み取っているのか」 名古屋大学大学院 生命農学研究科 吉村崇助教授

1月9日「がんこな頭痛にご用心!」 藤田保健衛生大学 脳神経外科 加藤庸子教授

連絡先 052-751-2561 愛知学院大学歯学部 モーニングセミナー係

http://www.agu.ac.jp/news/news52.html#top

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2006年3月30日 (木)

合格発表

例年ですとこの頃の新聞には様々な国家試験や大学入試の合格者名が羅列してありました。しかし、最近見ないなと思っていたら、それは個人情報保護ということで掲載しなくなったようです。

そんなわけで身近に受験者がいないと試験のことなど脳裏を掠めることもありません。わたしも同様で、試験というものの存在すら遠い過去の記憶として、しかも忌まわしい経験として脳の片隅にあって強固に封印されています。

ところが先日、ときどき経絡指圧の勉強に来ているHさんがビタミンのサプリメント購入がてらやってきて、無事国家試験に合格しましたとの報告を受けました。

Hさんは専門学校に三年間通って、この春めでたく「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格を得たのです。おめでとうございます。一緒に勉強に来ている後の三名も合格だそうですから一安心。

合格はスタート。これから職業として成立させるという別の困難が待ち受けていますが、この関門を潜らなければその困難さに立ち向かうことすら出来ません。ご苦労様でした。来月四人揃って勉強にきますから、新たな展開を考えないといけないでしょうね。

「あん摩マッサージ指圧師」免許は三年間、毎日こつこつと通学しなければ受験資格が得られない国家資格ですから、国家試験の合格率自体はかなり高いものです。学校側も名誉と学校経営のために合格率上昇を目指して相当厳しく絞るようです。それでも毎年学校で何名かが不合格になるそうですから合格と分かれば万々歳。皆さん、さぞかし安堵の美酒に溺れたことでしょう。

Hさんは続けて同じ学校に通って「鍼師」「灸師」の取得に挑戦するそうです。これも三年間毎日。気が遠くなりますね。決して若くないHさんです。健康に留意なさって三年後の美酒を目指してください。

http://homepage3.nifty.com/yukijuku/

h-mishima@nifty.com

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2004年12月15日 (水)

ケアマネージャー

十月二十四日に介護支援専門員通称ケアマネージャーの試験がありました。
会場は名古屋大学と名古屋工業大学に分かれていましたが、わたしは名工大になりました。
今年の初めに漠然と五十歳を機縁に受験しようかと考え、インターネットでその方面の情報を集め、五月に過去問題を解いてみました。
すると意外と簡単でしたので受験を決意。
この道二十五年の門前の小僧の知識がかなり有効だったのです。
七月末に受験申し込みがありましたので急いで手続きを終了、教材を購入して本格的に勉強を始めました。
予定では八月いっぱいで仕上げるつもりでしたが予想以上に手間取り、完全に勉強を終えたのは十月初旬でした。
試験日の夕方には早くもネットに回答予想が出回ったので早速採点。
例年の予想では70%取れば合格だろう、80%なら間違いないとのことですが、わたしは80%を上回っていたのでホッと一安心。
後はマークシートミスが無いことを祈るばかり。
結果は十二月十日。
無事合格でした。
全国の合格率は30%でした。
来年一月から実務講習が始まり、計六回終了すると晴れてケアマネージャーになります。
予定では六月初めに終了です。
というわけで来年は忙しい年になりそうな予感。

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2004年11月 6日 (土)

『大垣方言研究所』

知人の杉崎好洋 さんがすばらしいHPを立ち上げられました。
題して『大垣方言研究所』
学術と趣味の融合した格調高いものです。
仕事の合間での業績は驚嘆に値するもの。
ぜひご覧ください。

http://www.k3.dion.ne.jp/~hougen/index.htm

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2004年8月30日 (月)

白杖園

先週の金曜日午前中、岐阜市にある視覚障害者施設白杖園で経絡指圧の講習を行いました。
参加者は白杖園でマッサージ治療に携わっておられる5名の方です。
皆さん視覚障害者で、中には聴覚障害という二重の障害を抱えている方もあります。
今回はこの二重の障害とともに生きておられるI さんのお骨折りで講習にこぎつけました。
I さんは福祉系の大学を卒業されて、その方面のお仕事をされておられたのですが、次第に視力が低下したため、改めて盲学校に入ってマッサージの資格を取得されたそうです。
参加された先生の中にはこの道15年というベテランもおられます。
それでもみな初心者の態度で増永静人先生提唱の経絡指圧を謙虚に素直に真剣に学んでくださいました。

経絡指圧の身体観
経絡の考え方
二点弁別と二点融合
正中面の自覚
経絡に触れる・触れられる
経絡を利用しての肩こりの具体的な治療の仕方

これらを駆け足で指導・勉強しました。
みなさんとても熱心で予定の二時間はあっという間に過ぎたのでした。
私も今までいろいろな場所でいろいろな方を相手に講習をしてきましたが、ここまで集中して楽しくできたことはめったにありません。
本当に楽しい時間でした。
I さん初め、他の講習生の方々に感謝です。

翌日、互いに練習して出てきた疑問点が早速メールで届きました。
また増永静人著『経絡と指圧』(医道の日本社刊)の点訳本が岐阜の視覚障害者生活情報センターアソシアにあることまで突き止められたようです。

増永先生が没して20数年経ちますが、こうしていささかでもその教えの種が撒けたことは本当にうれしいことです。

http://homepage3.nifty.com/yukijuku/

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