« 游氣風信 No.205 2009. 3.4 | トップページ | 游氣風信 No.202 2008. 8.14 »

2011年8月29日 (月)

游氣風信 No.204 2009. 1.1


ごめんなさい地蔵

今池祭りのポスターで奇妙なお地蔵さんを見つけました。そして、それは以前、この近くで見た覚えのあるものです。そこで改めて探すべく出かけました。

ある情報で今池公園の近くだと知りましたので、その辺り一帯、不審がられることを恐れず歩き回ってきたのです。そして、見つけました。
一見、普通の民家のようです。同じものが知多半島にもあるという話も聞きました。
かわいい地蔵さんです。
今池公園は今池と千種の間にあります。
近くを通られたら探してみてください。
2008年9月 7日 (日)

俳句甲子園結果報告書
俳句甲子園結果報告書が届きました。
本戦は8月15日から17日まで四国松山で行われ、私はそれに先立つ愛知県予選の審査を担当しました。

昨年は愛知県の幸田高校が見事準優勝。最優秀句も幸田高校の清家由香里さんの「山頂に流星触れたのだろうか」が選ばれるなど大活躍でした。
今年は惜しくも一回戦で姿を消しましたが、昨年と今年、チームを率いて活躍した金田文香さんが特別賞を受賞されました。

俳句甲子園は年々参加校が増え、全国71チームがエントリー、決勝大会参加はそのうちの33校36チーム。なかなかの激戦となりました。優勝した開成高校は二年連続4回目と大健闘です。

俳句甲子園は「俳句を創作すること」と「鑑賞すること」、そして互いの俳句を通じて「意見を交わすこと」。これらを主体に行われています。

昨年、予選の審査をした時、その論戦がやや相手の俳句の揚げ足取り、ともすればケチのつけ合いに感じられたので最初の論評の際、「まず相手の句を素直に読んで解釈し、自分の世界と擦り合わせて鑑賞すること。俳句をリスペクトすることが大事で、そこから論を戦わせるべきだ」
と述べました。

すると次の戦いからは早速共感するべきところははっきり共感し、そこから疑問点などをぶつけるというやり方に修正してきました。畏るべし、高校生。その子たちがそのまま準優勝してくれたので大変うれしかったです。

高校生の熱気に触れると、惰性で俳句を作っている自分がさもしくなります。もう一度俳句を見直すありがたい機会でした。

来年も審査員を依頼されたらもちろん即答で受諾いたします。

今年の最優秀句は優勝した開成高校の村越敦君。

  それぞれに花火を待つてゐる呼吸 敦

でした。
2008年9月16日 (火)


東谷山と尾張戸神社

昨日は午後、時間の空きができたので森林公園に出かけました。ところがここは県の施設。植物園は四時半で、駐車場は五時で締切。着いたのが四時半。これでは中に入れません。

以前、名古屋市の博物館に行った時も駐車場に入った途端、係りの人が来て「終了です」。
それが午後五時。駐車料金だけ徴収されました。勤労者は公共施設を使うなということでしょうか。公務員が健康で安全に働けるための勤労規定もあるのでしょうが市民には冷たいものです。

ということで北隣にある東谷山へ移りました。ここにはフルーツパークがありますが、これも県の施設ですから終わっています。目的は山頂にある尾張戸神社と展望台。明るいうちに到着しなければいけません。

カーナビに随って山道を上がっていくと途中で通行止め。車を路駐して歩いて登りました。道はくねりくねり。なかなか山頂に着きません。そのうち木製の階段が見つかりました。これを登れば神社に行くだろうと見込みを付けて登っていくと、小さな祠がありました。

これが尾張戸神社か。ずいぶん小さいものです。やはり高いところだから建設が大変だったのだろうとさらに上がると、ついに山頂。今度は立派な社がありました。こちらが本殿だったのです。東側は開けて三国山や猿投山が見え、時に応じた日の出の時間と方向を示す案内板があります。きっと初詣と同時に初日の出を見る人で賑わうことでしょう。
西側には展望台。名古屋港から北の岐阜の山々まで見えそうです。

すでに夕暮れが近かった上に遠くが霞んでおり景観は良かったものの詳細を見ることはできませんでした。
展望台では二人の青年が立派なカメラを抱えて夕陽の撮影。しかし一人は条件が悪いと帰って行きました。もう一人の方は夜景も撮るためにもっと粘ると残られました。

お話をすると二人は知り合いではなく、たまたまそこで会ったのだそうです。残られた方はネットでそこが夕陽を撮影する絶好のスポットと知っていらっしゃったとか。

二台のカメラ、レンズだけでも30万円はしそうなものを携え、相当熱心に写真に取り組んでおられるようす。
「東側も景色がいいですよ」
「そうですか、では朝日も撮影できますね。ちょっと様子を見てきます」
と高価なカメラを置いたまま展望台を下りていかれました。その行動はよほどわたしが人畜無害に見えたのか、老いぼれでカメラを抱えて逃げる足腰は持たないと判断されたのか、のんびりしたものと驚きました。

帰る時、ブログの名刺をいただきました。素敵な写真満載です。
http://blog.livedoor.jp/hitoshi_stella/
2008年9月24日 (水)


愛知大学 秋季講座開始
今日から愛知大学オープンカレッジが始まりました。タイトルは『暮らしに活かす東洋医療』。全15回。終了は年を越します。
今回は13名の方が参加してくださいました。一人は三回連続。あとは全員初めて。年齢層は推定で20代から70代位。男性は二人。

本日の講義は『東洋医療入門』。これは元々名古屋市高年大学のために作った資料で、昨年の愛知学院での講演でも利用しました。もちろん色々と手を加えてあります。講義の内容は、

・東西医療の歴史や医療と医学の関係。今日の状況。
・東洋医療の基本思想。
・基本思想は大宇宙と小宇宙の調和。つまり天人合一について。

今風に言うと環境と人間の共存。そして環境と身体をいかに和していくか。これが実技につながります。
実技は足の経絡の簡単な刺激と仙骨呼吸。立ち方や脱力、身体の軸の話など総花的に行いました。
初回ということで講座のアウトラインの説明を兼ねた内容でした。おおむね好評であったと手ごたえを感じています。
2008年10月 2日 (木)

緑茶と糖尿病 朝日新聞より」
新聞で興味深い記事を見かけました。緑茶を飲むことで境界型の糖尿病の改善や発症の遅延効果あったというものです。きちんとした研究ですし、日常的な飲み物ですから参考になるかと思います。
-------------------------------------------
糖尿病のなりかけに「緑茶が効果」
1日7杯で血糖値改善
http://www.asahi.com/science/update/1004/TKY200810040094.html
2008年10月4日15時21分

 緑茶を1日に7杯分ほど飲むことで、糖尿病になりかかっている人たちの血糖値が改善することが、静岡県立大などの研究でわかった。健康な人で緑茶をよく飲んでいると糖尿病になりにくいという報告はあるが、高血糖の人たちの値が下がることを確認した報告は珍しいという。
 血糖値が高めで、糖尿病と診断される手前の「境界型」などに該当する会社員ら60人に協力してもらった。

 緑茶に含まれる渋み成分のカテキンの摂取量を一定にするため、いったんいれたお茶を乾燥させるなどして実験用の粉末を作製。これを毎日、湯に溶かして飲むグループと、飲まないグループに無作為に分け、2カ月後の血糖値を比べた。
 平均的な血糖値の変化を、「Hb(ヘモグロビン)A1c」という指標でみると、緑茶粉末を飲んだ人たちは当初の6.2%が、2カ月後に5.9%に下がった。飲まなかった人たちは変わらなかった。飲まなかった人たちに改めて飲んでもらうと、同じように2カ月間で6.1%から5.9%に下がった。

 一般にHbA1cが6.1%以上だと糖尿病の疑いがあるとされ、6.5%以上だと糖尿病と即断される。逆に患者の血糖値を5.8%未満に維持できれば優れた管理とされる。今回の成果は、糖尿病一歩手前の人が緑茶をたくさん飲むことで、糖尿病にならずに済んだり、発症を遅らせたりできる可能性を示した。

 2グループで体格や摂取エネルギーなどに差はなく、緑茶からのカテキン摂取量が血糖値に影響したらしい。1日分の緑茶粉末は一般的な濃さの緑茶で湯飲み(約100ミリリットル)約5杯分のカテキンを含み、緑茶粉末を飲んだ人では普通に飲んだ緑茶と合わせ1日に約7杯分のカテキンをとっていた。

 研究の中心で、今春に静岡県立大から移った吹野洋子・常磐大教授(公衆栄養学)は「運動などの生活習慣改善とともに、食事の中で積極的に緑茶を取り入れてほしい」といっている。(田村建二)
-------------------------------------------
ただのお茶ですから試してみてもいいですね。
ただし普段の食生活が肝心であることは言うまでもありません。
2008年10月 6日 (月)


メジロを助ける

今朝、治療室の近くにメジロが落ちてきました。ガラスにぶつかったようです。右の眼からかすかな出血。まだ暗いうちに飛んでいるからこんなことになるのです。

野鳥の保護はトリインフルエンザの恐れがあるのでいけないのですが、脳震盪だったようなので持ち帰りました。
元気がありません。右目がやや赤いです。

じっとしていましたが、1時間後、羽音を立てて飛び去りました。以前、車にスズメが当たった時も同じように飛んで行きましたから、今回も大丈夫だろうと思っていました。
2008年10月18日 (土)


金融と陰陽五行
知人のブログに金融危機のことが書いてありました。
その方は
「株など持たないし、生命保険にも加入していないから自分には関係ない」
というのです。わたしも株など持たないし貯金もありませんから、直接の関係はありません。
「しかし」
と、そのブログに別の方がコメントを寄せていました。
「政府も企業も為替や株で資金を運用している。
もはや誰もが金融の影響下にあって、そこから逃れることはできないのだ」
と。

これもまた正しい意見でしょう。

知人は博識と見識のある人ですから株の暴落は持たない人にも大きな影響を与えていることは十分承知の上で冗談で書いたのです。そこに別の方がまじめにコメントを付けたようです。そこから東洋医療入門に関わることに思いが至りました。

中国に古くから伝わる考え方として「陰陽五行」というものがあります。「陰陽」は月と太陽のこと。現象の中にそれぞれ月と太陽のように相反する性質を見出していく思考方法です。

それは弁証法の「正」と「反」を「止揚」して「合」という結論を見出していくという思考の運動に似ています。指圧の恩師増永静人先生も「陰陽と」いう考え方はよく利用されていました。

しかし、先生は「五行」は採用されませんでした。理由は分かりませんが、きっと「五行」はあまりにも観念的過ぎて指圧や医療を解くための論拠として役に立たないと考えられたのでしょう。
「五行」とは森羅万象は「木・火・土・金・水」の五つの要素からなり、それらが影響し合っているという考え方です。この考え方は政治や経済、医療、戦略、易、暦など広く用いられています。
森羅万象をいくつかの要素に分ける思考方法は中国独自のものではありません。古代ギリシャにも似た考えはあったようですし、古代インドから中国に伝わったという説もあります。

五行説では
「木は火を産み、火は土を産む。土は金を産み、金は水を産む。水は木を産む」
という円環があるとしています。これを相生関係といいます。母子関係ともいいます。

さらに、
「木は土を攻め、土は水を攻め、水は火を攻め、火は木を攻める」
という関係があり、これを相剋関係と呼びます。
身体でいうと
「肝は木で、心は火、脾は土、肺は金、腎は水」。
ただしこれら内臓は古典医学の物で現代医学のそれとは異なります。
五行で考えると肝は心臓母となり、肝は脾を攻めるということになります。

鍼灸や漢方では現在でもこの考え方を採用しているグループがあります。また否定しているグループもあります。先述したように、増永先生は「陰陽」は採用したのですが、「五行」は論理として採用するには根拠がないのでしょう、否定的でした。わたしも「陰陽」はものの見方として利用しますが、「五行」は知識として留めています。

では「五行」をどう捉えたらいいのでしょうか。わたしは「五行」は全てのものは互いに関連し合っているという思想のモデルだと考えています。森羅万象は全て関係の中に成立しています。一つのものだけが孤立しているわけではありません。科学ではそれを敢えて個別の物として抽出して研究しています。しかしそれをそのまま現実に置き換えることはできません。

「五行」はそうした関係性の中に森羅万象が存在していると教えてくれているのです。

冒頭の話題に戻りましょう。
経済も金融も政治も同じです。わたしたちはそれらとの関係の中にあって存在しています。時に翻弄され、時に利用し。株価の暴落は否応なく生活に影響してきます。これが「五行」の説く関係なのです。

先のブログに書いた人は続けて
「いずれ国内だけで生活や経済の基盤ができればいいが、それは無理な話でしょう」
というようなことを書いていました。全くその通り、無理だと思います。

鎖国時代の1734年、一冊の本がオランダで出版されました。解剖図譜「ターヘルアナトミア」です。それから40年後、わずか40年後に「解体新書」として翻訳されました。あの鎖国時代においてさえこの影響力。これ以後日本の医療は大きく変わっていきます。「風が吹くと桶屋が儲かる」というように遠い変化も何らかの影響力を持って関係してくるのです。

地球環境も、また金融や為替のような社会環境も、一見、離れたところにあるように見えて、実は生活に大きな影響を与えてきます。わたしたちはこうした関係性を離れて生きてはいけません。つまり自然や社会、あるいは時間的なあらゆる関係からは逃れることができない。これが「五行」の意味するところなのでしょう。
2008年10月19日 (日)


振り込め詐欺メール
知り合いの外国人から次のようなメールが届きました。その人のアドレスからきちんと届いたメールです。ただし、原文には行分けがなく読みにくいので、所々行を切りました。
------------------------------------------
Hi
How are you doing?
I am sorry i did'nt inform you about my traveling to Africa for a program called Empowering Youth
To Fight HIV /AIDS and the program has takes place in Ouagadougou,Kinshasa this year and now
in Lagos.
I need your help because i forgot my little bag in a taxi where my wallet and my ticket were kept and i
am in terrible bad situation right now.
I am having a little problem with the hotel about the hotel bill payment that i am owning and i kept
the money to pay the hotel bill inside the wallet now the hotel management want me to pay the bill
as soon as possible.
Please i want you to help me for the money to pay the hotel bill and the bill is $1,900 and with
another extra sum of $1,000 to feed and to help myself back home.
I want you to lend me $2,900 and i promise to refund your money back to you when i return.
I will appreciate what so ever amount you can afford to lend me and below is the details to send
the money to by western union money transfer.
I look forward to read from you once the money is send and reply me back with the control number
to receive the money at western union.
Best Regards
Receiver's Name :--- (知人の名前)


City:-- Lagos Island
State:- Lagos. Country:-- Nigeria
Text Question: (パスワード)
Text Answer: (パスワード)
-------------------------------------------
一人称の「I」が大文字だったり小文字だったり、あるいは「and」がやたらと使われていたりとずいぶん稚拙な文章です。

内容はエイズの調査にアフリカにいるが財布をタクシーで無くしたのでホテル代や食事代に困っている、必ず返すからお金を送って欲しいというもの。

このアドレスの主は確かにアフリカにエイズの調査に行っていてもおかしくないキャリアの外国人です。しかし今は子育てに忙しいはず。
自宅に電話をしたら本人が苦笑しながら出てきました。先ほどからこの件で電話が掛かりっぱなしだとか。律儀に返事を出したら詐欺師から再び返事がきた人もいるそうです。

アドレスが悪用されてしまったのですね。その方のアドレスはHPで公開されているから
悪意があれば何とでも使用できます。

もっとも、かの外国人はお金にゆとりがある方ですからこれが詐欺だとすぐに分かりました。しかし、これが私のアドレスからの金の無心なら、それは振り込め詐欺ではなく本当のことです。その時はアフリカなどという非現実な場所ではなく、近所の焼き鳥屋で支払いが滞ってしまい店長に縛り上げられている状況だと思います。速やかに送金してください。

冗談はともかく、気を付けましょう。
2008年10月31日 (金)

日経のインタビュー
2日の夕刻、日経新聞のインタビューを受けました。前日、愛知学院大学でモーニングセミナーのお世話をしておられる福井教授からメールをいただき、新聞のインタビューに応えてくれるよう依頼がありました。もちろん面白そうなので快諾しました。
インタビューの趣旨は早朝の有効利用。東京の地下鉄では混雑を緩和するため、早朝出勤する人にはポイントをプレゼント、50回の早朝出勤で3000円の商品券が貰えるのだそうです。ところが早く会社に行ってもその時間が無駄。そこで早朝をどのようにして有効に利用するかという記事が企画されたのです。
愛知学院大学はすでに三年近く、午前7時から8時までのモーニングセミナーを月に一回実施しています。講師は主として名古屋のあちこちの大学教授。受講者は全く一般の市民。

大学のこうした催しに興味を抱いた日経新聞がわざわざ東京から記者を寄こしました。その際、主催者の福井教授だけでなく参加者の声も聞きたい、誰かいないかということで私に白羽の矢が立ったのでした。これが事の顛末です。

インタビューは治療室で行われました。質問内容などは一問一答で紹介します。
●どうしてセミナーを知ったか?
 新聞に載っていた開催案内を知人の紹介で。
●普段、その時間は何をしているか?
 いつも散歩している時間だから都合がよい。
●何回参加したか?
 32回のうち、3回くらい欠席。
●何が一番印象に残っているか?
 イチローの話。これはブログに書いたが、今でも検索して訪問する人がいる。 http://h-mishima.cocolog-nifty.com/yukijuku/2006/08/200_dfde.html
●どこがおもしろかったか?
 夏休みで子どもから大人までの参加があった。講師の名古屋市立大学学長は幅広い世代に興味が持てるよう脳の話を整理して講義してくれた。イチローの小学校の卒業文集に書かれている「一流のプロ野球選手になる」という目標設定。それに基づいた努力。王監督の座右の銘である「海軍五誓」は高齢者の賛同を得る内容。
 さらに名古屋にはファンの多い高木元監督の登場。実技やお話の面白さ。その元監督を教授が一野球少年に戻ったような熱いまなざしで仰ぎ見ている様子も印象的。 話は脳は衰えることなく学習して鍛えることができるという希望の持てる内容だった。
●朝、セミナーをするというメリットは?
 一日が長く使える。朝、話題を仕込むことで人と会っても話題に事欠かない。
●夜ではどうか?
 早朝という隙間時間だからこそ自由に使える。夜は仕事が入ったりして時間がままならない。
●セミナーを長く受けてどう感じるか?
 朝のセミナーは暖気運転のように身体を整えてくれる。月に一回というリズムも身体に刻まれ、自然に会場に足が向かう。
●全体を通じて印象的なことは?
 ある話の後、参加者から「その研究が一体自分たちのためにどんな役に立つのか」という質問があった。その若い講師は返答に窮し、一瞬たじろいだ。研究のための研究なのか人の幸福に寄与する研究なのか、これは大切な問題だ。
専門家がその業績を独占していると時に不幸なことになる。そうして原子爆弾や化学兵器は製造された。政治や経済も牛耳られてしまう。専門家はその業績を一般市民に還元する義務がある。同時に市民もそうした研究に目配りする義務がある。
愛知学院大学のモーニングセミナーは一流の研究者が一般市民に業績を発表することでそうした役目を果たす場として機能している。これは素晴らしいことではないか。しかもバナナと牛乳を無料で配布してくれるという参加への動機付けまでしてくれる。ぜひ、今後も長く続けてもらいたい。

こんなような感じで楽しくインタビューは終わりました。日経新聞の方はとても柔らかな物腰で静かに人の話を導き出して下さいました。おかげで無口な私でさえ、ついついいろいろと話をすることができたのです。
果たしてどんな記事になるのでしょう。おそらく2、3行に要約されると思いますが楽しみです。
2008年12月 2日 (火)

インターナショナル
先日Aさんという方の治療をしました。その方の前後が外国人。Aさんは不思議そうに
「ここはインターナショナルですね。どうして外国の方がこんなにいらっしゃるのですか」
と質問されました。

確かに以前より減ってはいますが外国人はよくいらっしゃいます。
「どうしてでしょうね。口コミとしか分かりません」
とお答えしておきました。

今までこの街の片隅の、それもマンションの中の一室で看板も出ていない治療室に、いったいどれだけの外国人が来たことでしょう。
国名を思い浮かべてみました。

北米
カナダ、アメリカ

南米
ブラジル、ペルー、アルゼンチン

中米
トリニダード・トバコ 

ヨーロッパ
スウェーデン、デンマーク、オランダ、フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、スイス、
チェコ・スロバキア(当時)、ルーマニア、ハンガリー、ベルギー、オーストリア、イギリ
ス、アイルランド、ブルガリア、ポーランド、スペイン

アフリカ
ザンビア、南アフリカ

アジア
韓国、ミャンマー、シンガポール、フィリピン

オセアニア
オーストラリア、ニュージーランド、パプア・ニューギニア

まだあるかもしれません。
かく言うわたしはまだ日本から出たことが無いので不思議です。
さて、これからイギリス人女性がやってきますから、standbyします。
2008年12月 7日 (日)


日経記事
先週インタビューを受けた日本経済新聞が送られてきました。記事は12月9日火曜日14面の生活面。早朝利用の具体例が東京の二か所と愛知学院大学。
わたし絡みのところは

参加者の一人で鍼灸(しんきゅう)師の三島広志さん(54)は「野球のイチロー選手を題材に元中日ドラゴンズ監督の高木守道さんが話した回が記憶に残る」と話す。

という部分。だいたい予想していた通りです。
インタビューの内容はこの前書いたように丁寧で1時間近いもの。きちんとした記事を掲載するため、新聞記事は意外に裏をしっかりとって書かれているものと感心しました。
2008年12月11日 (木)

訪問リハビリ・マッサージ
訪問リハビリ・マッサージを始めて三十年になります。それは私が鍼灸・マッサージの資格を取って以来の歴史と重なり、よくも今日まで続けてこれたものだなという感慨にもつながります。

初めての患者さんは65歳の元教師でした。
脳梗塞で右半身の麻痺と言語障害。努力家で小学校1年生から6年生までの漢字と計算ドリルを二回やり遂げ、日記も左手で毎日付けておられました。
この方のお宅へはなんと15年も訪問し、最後はご本人の大腿骨頸部の骨折や介護している奥さんにうつ病が発症したため中止となりました。
游氣風信5号はこの方がモデルで書いたものです。

二番目の患者さんは先ほどの方とほとんど同時に開始した方で、農業と行商で一家を支えてきた77歳の男性。空襲で二人のお子さんと家を消失するという悲劇を跳ね返して後のことです。
頑健が自慢の方でした。それが過信になり雪の日に上半身裸で畑仕事をしていて脳出血。
左半身麻痺でした。歩行できないまま退院されたのですが、訪問リハビリ・マッサージで杖歩行が可能となりました。
游氣風信63号はこの方のことです。

そんな具合にこの仕事を開始して三十年。
最初の十年はまだ制度が十分に整っておらず、その上、周知もされていなかったため患者さんも家族も私も何も分からないまま模索していました。
お宅を訪問するのは私たちマッサージ師と月に1から2回の主治医の往診。さらに数か月に1度の保健婦。在宅患者を抱え込んだ家族は本当に大変でした。精神を病んでしまうケースも少なくなかったのです。
当時から訪問マッサージは健康保険適応でした。ですから費用はほとんどかかりません。
障害者医療適応の方が多いので無料のケースも多いのです。これは大変利用しやすい制度です。しかし、その他の制度がありませんでした。

十年経った頃、措置による制度が充実してきました。保健婦が積極的に在宅患者を掘り起こし、ヘルパーの派遣や福祉機器の貸与や譲渡が行われるようになりました。これは画期的なことで、この頃から在宅患者はヘルパーによって清潔に保たれ、保健婦のアドバイスもあり家族もほっと息がつけるようになったのです。

さらに十年経つとご存じのように介護保険が生まれました。
こうして家族内で抱え込んでいた介護が外部化され、在宅患者は公的存在として認知されることになりました。
介護保険料や利用に基づく費用の負担はあるものの、患者、家族共々、大いに助かるようになったのです。
以下にも訪問体験記が書いてあります。

さて、今後はどうなることでしょう。
福祉予算の問題と少子高齢化の問題は待った無し。
社会全体が持てる能力をシェアしていかないと介護保険の存続は難しい状況です。元気な高齢者が特定(虚弱)高齢者を支援する時代はもう始まっています。
また自助努力(栄養や運動、生活スタイル)によって一人一人が被介護者になる状況を先送りすることも必要でしょう。
そうすれば結果として介護を受ける期間が短くなりますから、社会も家族も、何より本人が一番助かるのです。
来年はこうしたことも踏まえて、健康予防、介護予防に役立つ教室を考えています。

一応私も介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格を持っていますし、介護予防運動指導員の認定を受けていますから。

2008年12月18日 (木)

名古屋市高年大学
今年も名古屋市高年大学鯱城学園の講師要請が届きました。これで8年連続くらいでしょうか。
最初は受講生が全員おじいちゃん、おばあちゃんに見えたものですが、昨年辺り、それほどの年の差を感じなくなってきました。
何しろあと5年でわたしも受講生になる資格が生じるのですから。
日程は来年1月23日金曜日午後1時からと2月6日金曜日午後1時からです。
生活科のA、B二クラスで同じ講義を行います。
テーマは「身体で学ぶ東洋医療」。

名古屋市高年大学鯱城学園
http://www.nagoya-shakyo.jp/1_10.htm
2008年12月26日 (金)

|

« 游氣風信 No.205 2009. 3.4 | トップページ | 游氣風信 No.202 2008. 8.14 »

游氣風信」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 游氣風信 No.204 2009. 1.1:

« 游氣風信 No.205 2009. 3.4 | トップページ | 游氣風信 No.202 2008. 8.14 »