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2011年1月22日 (土)

游氣風信 No2「花粉症」

游氣風信 No2「花粉症」

三島治療室便り'90,2,20

三島広志

E-mail h-mishima@nifty.com

http://homepage3.nifty.com/yukijuku/

≪游々雑感≫

 立春以来、毎日のように暖かい日が続いています。国府宮の裸祭り(8日)も最近は暖かくてつまらんと、土地の古老が嘆いています。裸祭りは旧暦に基づいて実施されるので、毎年開催日が異なり3月になることもあるのですが、当日は春でも裸男に厳しい酷寒と相場が決まっていたのです。ところが、このところ暖かい日が多く、先の古老の嘆きとなるのです。

 地球の温暖化がマスコミなどでもいろいろ書かれていますが、確かに子供のころに較べて雪も降らないし、霜柱も長いこと踏み付けた覚えがありません。足の裏で細い霜柱がザクザク砕けていく感覚にはなかなか懐かしいものがあります。 地球規模の異変とは言え、一人一人の行為の集積の結果ですから、行政任せにばかりしていないで「私に何ができるかしら?」と足元を見つめることが大切でしょうね。

 気温が緩んで来ると、体も心も緩んで隙ができます。風邪の神さんはその隙を見逃しませんから、今こそ風邪に気をつけましょう。海外では多くの人がインフルエンザで亡くなっているようです。

 インフルエンザの予防法は
 
身体を冷やさないこと
人込みに近づかないこと
栄養に気をつけること
部屋の換気と乾燥のしすぎに注意する
ストレスや無理は避ける
ワクチンは接種後1月経たないと効果はない

などと言われています。

 人込みに近づかないことなどと言われても、あの満員電車の中でゴホゴホ咳き込まれてはなんとも逃げ場がありません。

  マイホームいつか訪ねた行楽地  (第一生命川柳コンクールより)

に住んでいる人の辛いところです。
 ストレスを避けようにも親が子に、上司が部下に

  無理させて無理をするなと無理を言う  (同)

という社会に住んでいる以上、これも無理な話です。
 といって夏目漱石の書いたように人の世を逃げ出してもそこは人で無しの世界でしょうから、ここで頑張るしかありません。

 周囲とうまく付き合っていく方法を、知恵と呼ぶのか妥協というのか解りませんが、ともかくうまく切り抜けて、自分で満足のいく行き方を作り上げて行くしかありませんよね。

 「游氣健康便りNo,1」をもう一度引っ張り出して、風邪の予防法を参考にしてください。体を温める飲み物や、風邪を引きにくくするツボについて書いてあります。

<折々の健康>

花粉症(アレルギー性鼻炎)
 新聞に花粉情報が掲載される花粉症の季節になりました。
 以前は枯れ草熱と呼ばれ、枯れ草に触れると発病すると考えられていましたが、花粉やカビの胞子でも発病し、枯れ草自体には関係ないことが解り、今日では一般にアレルギー性鼻炎と呼ばれ、特に春先の風に運ばれてくるスギやヒノキの花粉によって大発生する症状は花粉症として有名になりました。
 家庭内のゴミ(ハウスダスト)やダニでも起こります。

[症状]
 アレルギー性鼻炎は、くしゃみ発作が繰り返し、水っぱな、鼻詰まり、目の辺りが痒く涙が止まらないなどの症状がしつこく長引くものです。
 命には関わらないとはいうものの、症状が激しいときは仕事や勉強にも身が入らず、辛く憂鬱な毎日が続きます。
 プロ野球ダイエーの監督、田渕さんも現役当時この花粉症に悩まされて成績に響き、大変苦労されたと記憶しています。

[原因]
 スギやヒノキなどの木の花粉、イネなどの花粉
 ハウスダスト、そばがらの枕、カビ、犬・猫・小鳥の羽根や糞

[何故最近になって騒がれるのか]
 スギやヒノキの花粉は昔からあるにも関わらず、何故ここ10年位で急激に増えたのでしょうか。

 日本の林業が自然林を伐採しスギやヒノキ中心の植林を行ったために、スギやヒノキがアンバランスに増え過ぎたからだとも、木材不況のために若者が山から都会に出てしまい、山の手入れが充分に行き届かないためだとも言われています。 であれば花粉の多い山間部に花粉症の患者が多くて、都市部には少ないのが当たり前ですが、現実には都市部で多くの人が鼻炎に苦しんでいるのは何故でしょうか。

 アレルギー性鼻炎は文明病とも言われ、文明国ほど増加する傾向があるそうです。日本もこれで晴れて文明国になったと喜んでもいいのですが、そんなことを書くと患者さんに袋叩きにされそうです。
 文明国では社会の複雑さ、人間関係の難しさ、競争の激しさ、時間に追いまくられる毎日などからストレスが大人から赤ん坊、お年寄りまで耐え切れないほど押し寄せてきます。

 ストレスそのものから発病することはありませんが、そこにアレルギーの原因物質(アレルゲンと呼びます)が絡んでくると、鼻炎に限らずさまざまなアレルギー症状が現れてくるのです。
 その中で、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、涙などの鼻炎の症状を呈すものがアレルギー性鼻炎なのです。

[家庭養生]
 頑固でなかなか治らず、ずるずる長引いて患者も治療師も根負けしてしまう病気です。お医者さんの薬もすぐ効く薬は副作用が怖くて常用させてもらえません。欧米では点鼻薬は2週間以内とやかましく言われているそうです。点眼薬は安全とのこと。

 夏が暑いと翌年の花粉症は厳しいそうです。今年のスギの雄花は過去6年のうち最も育ちがいいようですから、2月半ばから4月末まで花粉症の人には苦しい日々が続くことでしょう。

 家庭で出来ることを思いつくままに上げてみましょう。
1 顔や頭の血液・リンパの循環を良くするために、首・肩のコリを予防する。
2 内臓が疲れると鼻にも影響が出るので、暴飲暴食に注意する。
3 同じ意味で夜更かしも我慢。明日のために早寝早起き。
4 冬は暖房でポカポカ部屋を暖めているので、かえって春のほうが身体が寒さを感じてしまう。身体を冷やさないように心掛けよう。
5 布団を干すと綿が花粉を吸収するので夜が辛い。
6 顔や手を良く洗い、うがいをする。
7 外出する時は専用のマスクをする。と、よく書いてあるけどよほど重症でないとこれは出来ないでしょう。

[家庭で出来る指圧]
1 おでこからボンノクボ(後頭部と首の境目の中央、くぼみがある)までの、髪の生え際を強めに指圧する。(但し生え際は若かりし頃のライン)
2 おでこから脳天を通ってボンノクボまで指圧する。鼻筋をずっとボンノクボまで延長する線。
3 両目の間から小鼻まで鼻の麓を、鼻をつまむように指圧。
4 目の周りの骨はちょうど穴のようになっています。その穴を圧し広げるように丁寧に指圧。
5 おでこの皮膚をそっと頭の方へ圧し上げる。息を吸ってみると吸いやすいはずです。10~15秒位普通に呼吸しながら続けます。本当に軽くて充分です。
同様に目の下の頬の皮膚にも行います。方向は耳の方。

 1~5まで全て目や耳に気持ち良く感じたところは特に丁寧に。後で痛くなったらそれは時間のかけ過ぎか、圧し方が強すぎたのですから次から調整してください。
 自分の感覚を味わいながら指圧することが大切です。

 今月号は「読売新聞」「医学大辞典(南山堂)」を参考にさせていただきました。
(游)

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