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2009年6月 9日 (火)

愛知学院モーニングセミナー「サブプライムローン」

今朝、愛知学院大学モーニングセミナーに参加。今回で39回目。
本日のタイトルは

「なぜ、サブプライムローンが世界金融危機を発生させたか?」
―わが身に降りかかる危機の真相を解く―

講師は愛知学院大学大学院 経営学研究科教授 荒井耕一郎先生。元銀行マンだそうです。

講習の内容は愛知学院大学のHPをご覧ください。資料と当日の講演がそのままビデオでご覧になれます。近日中にはupされます。

サブプライムローンは低所得者に家を持たせようというブッシュ大統領の政策から生まれた金融政策。
本来なら融資できないような金額を低所得者層に貸出し、家を購入させ、その家がバブルで値上がりするため、それを担保に次々と融資をしていくという危険極まりない金融です。
しかもそのローンが訳の分からないメカニズムで(わたしの頭では分からないということでちゃんと訳はあるようです)証券化され、高利回りを生むことで世界中の投資家が欣喜雀躍したのです。
さらにもし破たんしたらそれを保証するという保険も生まれるという誰がどう考えても出鱈目としか思えない状況でした。

しかしその渦中にあるときは、日本のバブルと同様に誰もその繁栄に終着があるなどと考えもせず今日の大不況に陥ったというのが流れのようです。それらの経緯の中で多少心配する人もいたろうけど、周囲の勢いに飲み込まれていったのが実情です。

こうしてローンは一気に焦げ付き、銀行は融資したお金を取り戻すことができなくなり、保険会社は潰れ、経済の要である個人消費の低迷。企業は不良在庫(自動車や電化製品など)と不良債権(紙くずになった証券)を抱えてどうにもならないのが今の状態です。

金融関係の人が頼りにしていた格付け機関も意図的にバブルを煽り、火に油を注いだ責任があります。
銀行やヘッジファンド(先物取引)も証券化に投資し利益を上げていました。

サミットではあわてて今後このようなことにならないよう「金融システムの強化に関する宣言」を出しました。

今日はこれらの話を数字を用いて丁寧に説明していただきました。

わたしが学生時代、市場経済は神の見えざる手(アダム・スミス 国富論)によってコントロールされると習いました。神は結局いなかったのか、今日の状況が神の審判の結果なのか分かりませんが、こうした過ちはまだまだ繰り返されることでしょう。

マルクス経済やケインズ経済は神の手ではなく国家によって経済をコントロールしようというものでしたが、インターネットの発達した今日、国も組織も越えてあっという間に金融は動き、そこに実体経済の反映を見ることが不可能です。
アダム・スミスは古典経済学、マルクス主義は壮大な実験の後に崩壊し、ケインズは近代経済として過去のものになってしまいました。これからの市場経済は羅針盤を亡くした船のように大海の荒波のなせるままに漂流するのでしょうか。あるいは資本主義経済や社会主義経済以外の経済が生まれるのでしょうか。

見えざる神の手とは結局社会の総意なのでしょう。
欲望のままに動けば経済はバブル化し、はじけては困窮することの繰り返し。人は先週TVでやっていた宮崎駿のアニメーション「千と千尋の神隠し」に出てくるカオナシなのでしょう。生きるべき方向性を持たずただ欲望を満たすだけ。
歴史に学べと言う言葉がありながら、結局は歴史は繰り返すのです。

実体経済
「実体経済とは、現実経済を生産、消費などの実態面と、貨幣・金融面に分けたうえで、実体面を取り出すときに用いる言葉です。また、国内総生産はもともとケインズの流れを汲む近代経済学の用語ですが、一国の実体経済の総量を示しています」留都分科大学の川上則道(のりみち)教授
http://www3.osk.3web.ne.jp/~meikonwa/menu/seiji/sei1008.html

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