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2009年4月16日 (木)

愛知学院大学モーニングセミナー

14日の朝、第37回愛知学院大学モーニングせみーなに行ってきました。
午前7時から8時まで。朝早いのに会場には100名以上の方が集まって、熱心に講師の話に耳を傾けていました。
テーマは
「肝腎要の肝臓とはどんな臓器?」―肝に銘じようメタボとの関係―
講師は名古屋市立大学大学院 医学研究科 消化器・代謝内科学講師 野尻俊輔先生

肝臓の専門知識を簡潔に分かり易く説明していただきました。
かなり専門的な内容でしたが整理されていたためかとても理解しやすかった気がします。

肝臓の働きは
糖 糖分の貯留(グリコーゲン)と放出を調整
たんぱく アルブミン、血液凝固因子などの蛋白合成、アンモニアの代謝
脂肪 コレステロールの合成、脂肪酸の代謝
ビリルビン 壊れた赤血球から胆汁の生成
解毒や排泄
 薬物の解毒、アルコールの代謝
 細菌や異物、毒素を処理する
 ホルモンの代謝
など多岐によること。

肝がんによる死者が増えている。その80%はC型肝炎ウイルスの感染が原因であること。
肝臓病が肝がんになる過程。

これらの説明の後、将来問題になってくるNASHの話。
NASHに関しては以前、モーニングセミナーのメタボの話でも取り上げられていました。
肝がんの原因疾患であるC型肝炎が減り、アルコールを控えることで肝臓病は減少するはずです。
そこで問題になってくるのがNASH。
NASHとは非アルコール性脂肪性肝炎のこと。
アルコールはほとんど飲まないのにまるでアルコール多飲者のように脂肪肝、肝炎、肝硬変となりやがて肝がんへ移行する病気です。欧米では急速に増加し、日本でも将来そうなるだろうと懸念されています。

NASH患者の20%が10年で肝硬変になる。
肝硬変になると5年で20%が肝がんを合併する。

今盛んに言われているメタボ予防がそのままNASHの予防になるそうですから、食事や運動を意識して生活を構築する必要があるそうです。

詳細は愛知学院大学のHPをご覧ください。

http://www.agu-web.jp/~seminar/


当日の資料と講演ビデオが掲載されます。

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