高年大学
昨日、名古屋市高年大学鯱城学園で講義をしてきました。
そこは中区の消防署の上にある立派な施設です。
今年で講義すること8年目。
当初は受講者がおじいさんやおばあさんばかりだと思っていましたが、いつしか自分も入学資格に近付いてきたことを実感しています。入学資格は60歳です。
演目は「からだで学ぶ東洋医療」。
医学と医療の違いや、中国の古い考え方である陰陽五行を説明しました。
漢方医学の根本は「天人合一」。
外部環境である大宇宙と内部環境である小宇宙(人体)との調和が大事だということです。
講義の中で、身体は外部環境である空、陸、海を体内に取り込むことでいのちを保持しているという話をしました。
空とは呼吸で吸い込む空気。東洋医療では天の気といいます。これは肺として存在します。
陸は腸を中心とした消化器。地の気をいのちに変える器官です。面白いことに畑の土に有用菌がいるのと同じように腸内細菌がいます。
海は血液。いのちは海に産まれ陸に上がりました。その時、体内に海を維持することでそれが可能になったのです。血液とはまさに体内にある海。血潮とはうまく言ったものと感心しています。
これら陸海空を体内に持つことでいのちを保っているのです。
という話をすると以前の学生さんは「まるで軍隊みたいだ」と反応しました。
多くの方が軍隊経験者だったのです。
ところが今の学生さんは軍隊経験はありません。
8年という年月の重さに気づかされました。
同じ内容の講義を今度は別のクラスで2月6日に行います。
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