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2008年9月16日 (火)

俳句甲子園結果報告書

俳句甲子園結果報告書が届きました。

本戦は8月15日から17日まで四国松山で行われ、私はそれに先立つ愛知県予選の審査を担当しました。

昨年は愛知県の幸田高校が見事準優勝。最優秀句も幸田高校の清家由香里さんの「山頂に流星触れたのだろうか」が選ばれるなど大活躍でした。

今年は惜しくも一回戦で姿を消しましたが、昨年と今年、チームを率いて活躍した金田文香さんが特別賞を受賞されました。

俳句甲子園は年々参加校が増え、全国71チームがエントリー、決勝大会参加はそのうちの33校36チーム。なかなかの激戦となりました。優勝した開成高校は二年連続4回目と大健闘です。

俳句甲子園は「俳句を創作すること」と「鑑賞すること」、そして互いの俳句を通じて「意見を交わすこと」。これらを主体に行われています。

昨年、予選の審査をした時、その論戦がやや相手の俳句の揚げ足取り、ともすればケチのつけ合いに感じられたので最初の論評の際、

「まず相手の句を素直に読んで解釈し、自分の世界と擦り合わせて鑑賞すること。俳句をリスペクトすことが大事で、そこから論を戦わせるべきだ」

と述べました。

すると次の戦いからは早速共感するべきところははっきり共感し、そこから疑問点などをぶつけるというやり方に修正してきました。畏るべし、高校生。

その子たちがそのまま準優勝してくれたので大変うれしかったです。

高校生の熱気に触れると、惰性で俳句を作っている自分がさもしくなります。もう一度俳句を見直すありがたい機会でした。

来年も審査員を依頼されたらもちろん即答で受諾いたします。

今年の最優秀句は優勝した開成高校の村越敦君。

  それぞれに花火を待つてゐる呼吸 敦

でした。

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