身体を外から観る
6日の東洋医療入門講座は腹と尺部の切診を行いました。
特に尺部(前腕)に対して労宮を用いた切診の練習を互いに行うことで手掌の感覚を確かめ合いました。
労宮は掌の中央の窪みで、導引体操や手当てで重要な部位となります。
前腕外側にある外関や内側の内関というツボを労宮で感じるための身体の使い方、気持ちの置き方を身をもって学んだのです。
ここしばらく、古来から人は身体や病気をどのように把握してきたか。解剖学が発達せず、体表からの情報を重視した漢方。その歴史を辿るために古典にある脈(六部定位や三部九候)、日本で発達したといわれる腹の観方を通して追体験してみました。
次回からは望診、特に舌の診方を行います。
資料は続けて『今日の漢方診療指針―診断と治療』(松本克彦編著)を参考にします。
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