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2008年5月27日 (火)

深津健司句集

所属している藍生俳句会の重鎮、深津健司氏から句集が届きました。

氏は、サラリーマンを勤め上げた後、俳句三昧の日々を送られ、このたび古希となられたようです。

句集のタイトルは『切火』。

銭形平次が出かける時、おかみさんが背中で火打石をカチカチ鳴らして火花を飛ばす。あれが切火です。なんと深津さん、今でもお出かけの際、奥さんが切火を切るのだそうです。

 ひひらぎの花つめたしやにほひまた

 ゆふぐれの野に虫籠の置かれたる

 霜柱妻の切火を背に受くる

ひひらぎは柊。匂いも冷たいと把握したところに詩情があります。

虫籠の句は俳人好み。何でもない事の中に俳味があるのですが、俳句に関心のない人には分かり難いかもしれません。

三句目は句集のタイトルになった「切火」の句です。切火が作者とその家族、そして個人史を象徴するものとして大切にされていることが分かります。

不熱心なわたしは俳句の会に全く参加していません。したがって深津さんとも久しくお会いしていません。

6月14日に藍生俳句会の全国の集いがあります。そこでお会いすることでしょう。それまでに一冊を味読しておきます。 

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