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2007年11月22日 (木)

風邪の治療方針

最近、医院で頂く風邪薬の量や注射が減ったそうです。

わたしは基本的に風邪薬は飲まないのですが、患者さんから色々と似たような話を聞きます。

それはどうも以下のような治療指針が学会から出ているからのようです。

参考にしてください。

成人気道感染症診療の基本的考え方 日本呼吸器学会

風邪の治療方針 

1、風邪はほとんど自然に治るもので、風邪薬で治るものではない。

2、風邪に効く抗ウイルス薬はない。 

3、抗生物質は風邪に直接効くものではない。 

4、抗生物質を頻用すると、下痢やアレルギーなどの副作用がある。 

5、抗生物質を頻用すると、薬が効かない薬剤耐性菌が出現する。 

6、市販の風邪薬は、症状を緩和する対症療法にすぎない。 

7、市販の風邪薬の広告は、風邪に対する過剰な治療を推奨するかのような印象を与えている。 

8、風邪による発熱は、身体がウイルスと戦っている免疫反応で、ウイルスが増殖しがたい環境を作っている。むやみに解熱剤を用いない。 

9、いかなる薬物にも副作用が起こり得ると考え、薬を服用した場合は薬物名と量を記録しておく。

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