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2007年7月16日 (月)

訃報 イタリア経絡指圧のマリオ氏

あるサイトを読んでいて、旧知のイタリア人指圧指導者マリオ・ヴァトリーニ(Mario Vatrini)さんの死を知りました。

彼と会ったのは今から三十年前、わたしがまだ23歳の頃でした。

指圧の勉強のために医王会指圧センターの増永静人先生のところへ行った時、彼も時を同じくしてイタリアからやってきたのです。

日本語のできないマリオは講義の内容をしきりに尋ねてきました。わたしも何とかそれに応えるべく乏しい英単語を頭から搾り出して説明しました。彼の英語は達者なもので、イタリア人なのに英会話学校でアルバイトをしていました。

彼に乞われて指圧の資料の英訳もしました。これはとても喜んでくれました。

わたしは夏休みの間だけ滞在しましたが、彼は半年以上滞在したはずです。

帰国後何度かイタリアに来るようにとの誘いの手紙をもらいました。あの時イタリアに行っていたら今どうなっていることでしょう。彼との最後の手紙のやりとりは増永先生の逝去を知らせたものです。彼は

「先生は使命を終えたので亡くなったのだろう」

と運命論的に惜しんでいました。

それ以後のことは全く分かりませんでしたが、マリオは積極的に指圧の啓蒙に努め、イタリア指圧界の重鎮になっていたようです。

彼の訃報がヨーロッパの指圧専門誌に大きく掲載されています。

shiatsu-do

歳月は重いものです。彼はわたしより15歳ほど年長だったと記憶しています。

マリオ、お疲れ様。マリオの人生に乾杯。

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