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2006年4月

2006年4月 9日 (日)

Cさんの結婚パーティー

 4月7日夜、長年身体調整に来室して下さっている米国人Cさんの結婚パーティーがありました。結婚相手は日本人女性Yさん。一回り以上若い娘さんです。Cさんは190数センチという長身なので、治療室で鉢合わせたことのある方は、「ああ、彼か」と思い当たることでしょう。

 二人の付き合いは数年に及ぶでしょうか。国を跨いでの結婚ですから宗教や国籍など色々な困難があったと思います。ともかくおめでとうございます。

 わたしの治療室の壁に怪しいお面が掛かっています。気づかれた方もあるでしょう。あれはカメルーン(アフリカ)のお面で、現地の方はその面を被って踊ったりするそうです。なぜアフリカの面がうちにあるのか。実はそのお面はCさんの兄Dさんのお土産なのです。ちょっとCさんに似ています(汗)。

Vfsh00082  兄のDさんは10数年前、指圧教室に来ていた外国人生徒第一期生でした。別に何期生という呼び方は無いのですが便宜上そう呼びます。なぜなら外国人クラスはBさん(先月米国から指圧の勉強に来ていたFさんのお母さん)、Sさんという米国人女性、Cさんの兄のDさんに加えてTさんというカナダ人青年の4名からスタートしたからです。

 Dさんはお母さんが病気で長くないということで急遽帰国しました。そしてその後、弟のCさんが来日したのです。もっともCさんにとっては二度目の日本生活で、最初から達者な日本語を操っていました。日本語の新聞も読めます。

 二人の祝賀パーティーは伏見のtiger cafeで催されました。50名ほど集まったでしょうか。3分の2は外国人。驚いたことに皆さん日本語がとても上手。Cさんが闊達に喋るので類は友を呼ぶのですね。

 たまたま同席したJというカナダ人紳士は、乾杯するやいなや話しかけてきました。
「夕べ二回も蚊の音に目が覚めたよ。これは地球の温暖化のせいかな。今年の冬は寒かったけどね。カナダでは白熊が乗る氷が溶けて、アザラシが捕まえられなくて困っているよ」「そういえば、マラリア蚊が日本でも越冬するらしいですね」「そうそう、怖いねえ・・・」

 中学や高校で英語を指導してるJさんはとてもお喋り。それにしても外国人は初対面でもいきなり政治や環境問題など話題にすると聞いていましたがまさにその通りでした。

 その後も、色々な人が入れ替わり立ち代りやって来ては去っていきましたが、ほとんど英語を使うことはありませんでした。

 唯一、英語を使ったのは皮肉なことに旧知のM女史。彼女もうちのクライアントです。彼女は17年も日本で暮らしているにもかかわらず日本語を話しません。これも一つの信念です。

 2時間のパーティはあっという間に終了。わたしはすぐに辞退しましたが、半分以上は居残り、さらに花見に出かけたそうです。

 いずれにしましても外国人パーティーを楽しく味わうことができました。

 Cさん、Yさん、末永くお幸せに。

http://homepage3.nifty.com/yukijuku/

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2006年4月 6日 (木)

はりの有用性

アメリカの医学会の研究レポートがネットに出ていました。

「Today's News

(1/6)鍼(はり)療法の有用性を裏付ける科学的根拠 
 
 中国の伝統的な鍼(はり)療法では、足指と眼は同じ経絡(けいらく)でつながっているため、足の小指に鍼を刺せば眼症状の回復に有用であると考えられるが、これまで西洋医学界ではこうした考えに同意が得られていなかった。
 今回、西洋医学でも十分な経験を積んできた有資格の鍼師で、米メリーランド大学統合医学センター(ボルチモア)准教授のLixing Lao博士は、脳の活動を画像化するファンクショナルMRI(fMRI)を用いて、足指に鍼療法を行うことにより脳内の視覚皮質の活性が実際に刺激されることを明らかにした。同博士は、この所見は、伝統技術の有効性を現代科学が証明する多くの実例のわずか1つに過ぎないという。

 米国での鍼療法に対するこうした変化は、専門家による包括的な文献の見直しに基づ
いて米国立衛生研究所(NIH)が一定の合意に至った1997年以来大きなうねりを見せて
いる。合意では、鍼療法が医学療法との併用療法や代替療法として、広範囲にわたる症
状緩和に妥当な治療法であるとの見解が示された。

 鍼療法の対象となる症状として、喘息、手根管症候群、線維筋痛、頭痛、腰痛、月経
痛、顔面筋疼痛、変形性関節症、テニス肘が挙げられるほか、脳卒中のリハビリテーシ
ョンにも有用であるとされた。Lao博士は、これをきっかけに、患者のみならず医師も
が鍼療法に注目することになったという。

 鍼療法の重要な作用機序として、次の4つの点が挙げられる。

・鎮痛作用を有するエンドルフィンを放出させる。
・血行を改善する。
・抗炎症効果がある。
・心拍数を改善する。

 鍼療法によって必ずしも、西洋医学の薬物療法と同程度の疼痛や症状の緩和が得られ
るわけではないが、副作用がないため、長期にわたって安全に実施することができる。


 Lao博士は、薬物療法と鍼療法の大きな差はその作用機序にあり、「鍼療法は症状に
対処するのみならず、基礎的な原因にも対処する療法である」と説明する。今後、「鍼
療法が支障を来している身体機能に対する反応を高める」ことを示す証拠がさらに得ら
れることが期待される。」

http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060106hj001hj

こうした研究は必要ですね。ありがたいものです。

http://homepage3.nifty.com/yukijuku/

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