ギックリ腰
ギックリ腰
35歳男性がギックリ腰で治療にいらっしゃいました。その簡単な報告です。
ファンヒーターを出そうとして持ち上げたとき、腰がギクッときて痛み出した。
以前にもギックリ腰の経験がある。しかし、昨年末、急性腰痛の原因が尿路結石だったので、今回も念のために内科に受診。エコー検査で石は見つからず、血尿も無いので急性の筋筋膜性腰痛の診断。鎮痛作用のあるシップを貼布。
翌日、三島治療室に整体と指圧、鍼の治療を希望して来室。過去に数回の来室がありギックリ腰の治療も受けたことがある。
来室時、背中を伸ばすことが出来ず、猫背の状態でとぼとぼ歩いて治療テーブル(ベッドのこと)まで。辛そうである。
テーブルに腰掛けても背中を伸ばすことができない。痛みと硬直のためである。
骨格的所見では腰椎2・3棘突起の間の狭さく。右側の仙腸関節の可動性の低下。
筋肉的所見では大腰筋と梨状筋の筋力低下。
漢方的所見では脾と腎の虚。胆の実。
脾虚は内臓、特に消化器官の疲れ、腎虚は全体のエネルギーレベルの低下、胆の実は筋肉の硬化を示す。
治療はそれらの経絡に対しての処置を中心にした指圧。
特に腎の経絡を深く指圧して気の流れの促進。
脾の経絡の深いしこりの緩解。
背部と殿部に顕著な筋・筋膜の歪みを調整。これらは経絡として診ることも可能である。
上部頚椎に動きの悪さが現れていたので、整体的骨格調整。
背部に筋肉の強い緊張があったのでキネシオテープ。背中の起立筋に貼布。
術後、背中が真っ直ぐに伸びて息が深く入ってくると足取り軽く帰宅された。
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