指圧教室終了
31年間、細々と継続していた家庭指圧講座を5月いっぱいで終了しました。
当初、家庭の主婦や退職した夫などを中心に家庭でできる指圧を指導していました。皆さん、家族や知人のためにと一生懸命勉強され、実際にこちらが驚くような効果を上げた方もおられました。
その後、何故か外国人が増えました。バブル期、日本で英語を教えて、帰国後大学院に行こうという若者が大勢いたのです。そして日本文化の一環として指圧の勉強に来ました。お陰で英語が片言ながら話せるようになりました。何名かの生徒はそれぞれの国に戻って資格を取得し、それを業としている人もいます。
ところがバブル後はどんどん外国人も減ってしまい、最後は日本人とブラジル人とブルガリア人が残りました。
近年は、ここで勉強して仕事にしたいという問い合わせが増えました。リラックス系のマッサージなら国家資格はいらないんだという風潮が広がり、カイロ、整体、リフレクス、気功、足裏、クイックなどとさまざまな名称で無資格営業が横行し、取り締まりも全くありません。
当初、家庭療法としての歴史を刻んできた指圧を教えることに意義を感じていたのですが、こうなってはそれも考え物です。ちょうど、介護支援専門員の資格も取得し、そちらの勉強もしなければならないので、けじめをつけて指圧教室を終了することにしました。
歴史は変わるものです。31年とは確かに長い年月でした。
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