白杖園
先週の金曜日午前中、岐阜市にある視覚障害者施設白杖園で経絡指圧の講習を行いました。
参加者は白杖園でマッサージ治療に携わっておられる5名の方です。
皆さん視覚障害者で、中には聴覚障害という二重の障害を抱えている方もあります。
今回はこの二重の障害とともに生きておられるI さんのお骨折りで講習にこぎつけました。
I さんは福祉系の大学を卒業されて、その方面のお仕事をされておられたのですが、次第に視力が低下したため、改めて盲学校に入ってマッサージの資格を取得されたそうです。
参加された先生の中にはこの道15年というベテランもおられます。
それでもみな初心者の態度で増永静人先生提唱の経絡指圧を謙虚に素直に真剣に学んでくださいました。
経絡指圧の身体観
経絡の考え方
二点弁別と二点融合
正中面の自覚
経絡に触れる・触れられる
経絡を利用しての肩こりの具体的な治療の仕方
これらを駆け足で指導・勉強しました。
みなさんとても熱心で予定の二時間はあっという間に過ぎたのでした。
私も今までいろいろな場所でいろいろな方を相手に講習をしてきましたが、ここまで集中して楽しくできたことはめったにありません。
本当に楽しい時間でした。
I さん初め、他の講習生の方々に感謝です。
翌日、互いに練習して出てきた疑問点が早速メールで届きました。
また増永静人著『経絡と指圧』(医道の日本社刊)の点訳本が岐阜の視覚障害者生活情報センターアソシアにあることまで突き止められたようです。
増永先生が没して20数年経ちますが、こうしていささかでもその教えの種が撒けたことは本当にうれしいことです。
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